平成26年5月14日
お客様各位
株式会社 山喜農園
新潟県魚沼市原1280−1
Tel.025-794-2455
Fax. 794-4168
E-mail:info@yamaki-noen.co.jp
HP address.http://www.yamaki-noen.co.jp
平成26年山喜農園促成栽培概要
(2014
Yamaki spring-summer forcing trial)
平素よりお引き立ていただきありがとうございます。
本年も、山喜農園敷地内にて百合の促成栽培試験を行います。2つの球根育成産地から、3つのブロックに分けて栽培します。トータルで988ロットの試験となります。
促成栽培試験No.1 試験品種の一覧(発芽状況) (PQ Free variety trial NL crop ’13)
試験結果(xlsx)
開花状況
01-AZ
01-AZLA
01-LA
01-LOLF
01-OH1
01-OH2
01-OT
01-Tiny
2013年産オランダ産百合球根を用いたテストです。
比較的新しい品種(隔離栽培免除球根)を自社で選択したものと、ブレッター社、バンザンテン社、デヨング社、フェルデガール社と、オーニングス社を通してマックブリーディング社、VWS社を通してワールドブリーディング社、オリジナル社等の育種会社が選択した新品種テストを加え、比較対照用として普及品種を同一管理にて栽培し、品種特性調査を行うことを目的としています。
促成栽培試験No.2 試験品種の一覧(発芽状況) (PQ trial NL crop ’13)
試験結果(xlsx)
開花状況
02-DJ
02-PO
02-VDZ
02-VH
02-VWS
02-VZ
2013年産オランダ産百合球根で、『隔離栽培コンディション』の球根を用いたテストです。
オランダの球根輸出業者と育種業者、ブレッター社、バンザンテン社、デヨング社、VWS社(ブーン社等) 、バンデゾン社及びオーニングス社(マックブリーディング、ワールドブリーディング、マーレル、マークリリー他)の協力と要請を受けて次世代の球根生産につなげるために、日本で栽培試験を行うものです。したがって、このグループには、現時点でまだ品種名もなく、育種番号のみの品種も含まれています。
促成栽培試験No.3 試験品種の一覧(発芽状況) (Japanese grown bulbs crop ’13)
試験結果(xlsx)
開花状況
03-etc
03-LOOT Free
03-LOOT PQ
03-OH Free
03-OH PQ
昨年の2012年産オランダ産百合球根(開花球サイズ)を用いた促成栽培試験を行った後の球根を箱の中で据え置き養成を行い、昨年12月5日に掘り取りを行い、10日に新しい箱に植え替えした球根を用いてのテストです。
この試験の目的は、全ての球根が同一の気象条件下において栽培されることから品種本来の比較特性調査が可能になるということです。また、一作養成を行った球根(国産球化)の草姿の変化が確認できます。
使用用土
詳細は、別紙を参照ください。植え付け後の十分な潅水の直後でPH6.4となりました。
ハウス設置後は、表面に敷き藁代わりにココピートを約2cm程被せてあります。
冷蔵処理と順化作業
No.1 2013年産オランダ産輸入球根
3月20日から5℃で解凍し、4月3〜4日に植付けを行い夜温12℃設定のハウスに設置しています。解凍開始日は昨年と同じになります。
昨年より、開花までずっとハウス内での管理となりますので、作型期間中に大きな気象変動による生育停滞が起きにくくなるため、開花は昨年並み、露地で開花していたころと比べると、幾分早くなるはずです。透かしユリ、LA、OTはもとより低温によるブレーキがかかりにくいため数日の前進、オリエンタルでは一週間程度の前進になるのではないかと考えております。
No.2 2013年産オランダ産輸入球根(隔離コンディション)
3月20日から5℃で解凍し、4月2日に植付を行い、夜温12℃設定のハウスに設置しています。基本的には、No.1テストと同一の条件で栽培することになります。開花もNo.1で書いたものと同様となります。
No.3 2013年産魚沼産箱内養成球
昨春夏試作試験で開花調査を行い、箱のまま球根養成を行いました。12月5日に掘り取りを行い、12月10日に植え替え作業を完了しました。
温度処理は、昨年同様OT系とオリエタル系を分けて冷蔵を行いました。
OT系は、12月5日〜1月14日まで5℃(5.5週間)、1月15日〜3月20日まで2℃(約9週間)で保管、温度処理を行いました。
オリエンタル系は、12月5日〜1月31日まで5℃(約8週間)、2月1日〜3月20日まで2℃(約7週間)で保管温度処理を行いました。
3月20日から12℃の冷蔵施設で順化を行い。4月4日に夜温設定12℃のハウスに設置しました。
今後の管理予定と開花時期予測
1. 植え付けから開花までを同一ハウス内、夜温設定を12℃で、移動なしにて管理、開花させていく予定です。すべてのコンディションが、より均一な条件で管理されることになります。
2. 球根の生育、温度処理が同一でない為、必ずしも一斉に咲くわけではありません。上記栽培コンディションの変更により、開花は昨年並み、例年からは数日から最大10日くらい前進するものと思います。あくまでも参考となってしまいますが、目安として昨年の促成作型の主要品種の開花日を記します。
*注意 例年より、少しづつ前進して開花するはずです。
すかし百合:タイニーダブルユー(5月26日)、エロディ(6月12日)、ランディーニ(6月13日)
LAハイブリッド:セラダS―ES(6月11日)、デジール(6月13日)、エルディーボ(6月12日)、パーティーダイヤモンド(6月6日)、ロイヤルトリニティS-ES(6月10日)
鉄砲百合:ブライトタワー(6月17日)
オリエンタル:ソルボンヌN-ES(6月26日)、シイラVOF(7月2日)、マレロ(7月5日)、カサブランカTYS(7月3日)、シベリアMAK(7月5日)、クリスタルブランカWF(7月5日)、リアルトEVR(6月28日)
OTハイブリッド:コンカドールEVR(7月1日)、イエローウィンN-ES(6月22日)
大勢の生産農家、種苗会社、市場関係、その他関連の方にごらんいただきたいと願っております。(輸出業者及び育種会社ともども)
成育状況など詳細は、お手数ですがお問い合わせください。
以上。