平成18年7月22日
お客様各位
株式会社 山喜農園
新潟県魚沼市原1280−1
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平成18年山喜農園促成栽培 開花状況
平素よりお引き立ていただきありがとうございます。
本年も、山喜農園敷地内にて百合の促成栽培試験を行いました。3つの球根育成産地から、4つのブロックに分けて栽培しました。
促成栽培試験No.1
試験品種の一覧 試験結果の一覧(Microsoft Excel files)
開花状況
AH
LA
LA(Vletter & den Haan)
OH
OH(Vletter & den Haan)
LO&LG
2005年産オランダ産百合球根を用いたテストです。
比較的新しい品種(隔離栽培免除球根)を自社で選択したものにブレッター社の新品種テストを加え、比較対照用として普及品種を同一管理にて栽培し、品種特性調査を行うことを目的としています。
促成栽培試験No.2 試験品種の一覧 試験結果の一覧(Microsoft Excel files)
開花状況
PQ Mark Lily
PQ Vletter & den Haan
PQ P.F. Onings
PQ VAN ZANTEN
2005年産オランダ産百合球根で、『隔離栽培コンディション』の球根を用いたテストです。
オランダの球根輸出業者と育種業者、4社の協力と要請を受けて次世代の球根生産につなげるために、日本で栽培試験を行うものです。したがって、このグループには、現時点でまだ品種名もなく、育種番号のみの品種も含まれています。
なお球根輸出業者であるオーニングス社の希望により、オーニングス社納品品種は、ドライセールス向きの品種を中心としたテストをすることとなりました。
促成栽培試験No.3 試験品種の一覧 試験結果の一覧(Microsoft Excel files)
開花状況
OH
OH(Vletter & den Haan)
OH2(Vletter & den Haan)
OH2(DeJong Lily)
OH2(Mark Lily)
昨年の2004年産オランダ産百合球根(開花球サイズ)を用いた促成栽培試験を行った後の球根を箱の中で据え置き養成を行い、昨年秋(12月11日)に新しい箱に植え替え
した球根を用いてのテストです。
この試験の目的は、全ての球根が同一の気象条件下において栽培されることから品種本来の比較特性調査が可能になるということです。また、一作養成を行った球根(国産球化)の草姿の変化が確認できます。
促成栽培試験 No.4
試験品種の一覧 試験結果の一覧(Microsoft Excel files)
開花状況
AH
LA
LA(Vletter & den Haan)
OH
OH(Vletter & den Haan)
LO&LG
昨年の抑制栽培試験(2004年産オランダ産百合球根)の開花調査後の箱を屋外に移動し、12月11日に新しい箱に植え替えて温度処理を行ったものです。
この試験の目的は、いわゆる切り下作型への向き、不向きを調査するテストです。開花後に葉茎を残して管理した期間がありましたので、到花日数の早い品種ほど、純粋な切下球よりは国産一作球に近い結果が出るものがあるかもしれませんが、大まかな様子は見て取れるものと考えています。
使用用土
使用した用土は、群馬産クロボク土 2/3 + カナダ産ピートモス 1/3 見当で培土を作り、ホスカエース(即効性化成肥料)10kg/10a相当、オールマイティ(有機化成肥料、緩効性)60kg/10a相当、グリーンマグ(水酸化マグネシウム資材)30kg/10a相当、過燐酸石灰60kg/10a相当、炭酸カルシウム60kg/10a相当を加え、混和しました。
ハウス設置後は、表面に敷き藁代わりにココピートを3cm程被せてあります。
冷蔵処理と順化作業
No.1 2005年産オランダ産輸入球根
3月6日から5℃で解凍し、3月13日に植付けを行いました。その後12℃で順化を行い、3月15日に夜温12℃設定のハウスに移動しました。
No.2 2005年産オランダ産輸入球根(隔離コンディション)
3月10日から5℃で解凍し、3月20日に植付を行いました。その後12℃で順化を行い、3月27日に夜温12℃設定のハウスに移動しました。
No.3 2005年産堀之内産箱内養成球
昨春夏試作試験で開花調査を行い箱のまま球根養成を行いました。10月28日に植え替えを行い12月11日まで常温で管理し、12月11日〜1月10日まで5℃(4週)、1月10日〜3月5日(約8週)まで2℃で温度処理を行いました。
No.4 2005年産堀之内産箱内切下球
昨夏秋試作試験で開花調査を行い12月11日まで常温で管理しました。12月11日に植え替えを行い1月10日まで5℃(4週)処理、1月10日〜3月5日(約8週)まで2℃で温度処理を行いました。
今後の管理予定と開花時期予測
@ 5月下旬まで夜温12℃で管理し、その後は無加温で自然開花させる予定です。
A 球根の生育、温度処理が同一でない為、必ずしも一斉に咲くわけではないですし、3月〜5月の気象によっては開花時期は相当にずれることも予想されますが、目安として、昨年の促成作型の主要品種の開花日を記します。
すかし百合:モナ(6月7日)、 ポリアナ(6月18日)、
LAハイブリッド:セベコデジール(6月17日)、ロイヤルトリニティ(6月9日)
鉄砲百合:ホワイトエレガンス(6月27日)、ホワイトフォックス(6月29日)
オリエンタル:ルレーブ(6月13日)、ソルボンヌ(6月29日)、カサブランカ(7月7日)、シベリア(7月12日)、クリスタルブランカ(7月9日)、リアルト(7月3日)
OTハイブリッド:コンカドール(6月29日)、イエローウィン(6月23日)
大勢の生産農家、種苗会社、市場関係、その他関連の方にごらんいただきたいと願っております。(輸出業者及び育種会社ともども)
詳細は、お手数ですがお問い合わせください。
以上。