平成2348

お客様各位

株式会社 山喜農園

新潟県魚沼市原12801

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平成23年山喜農園促成栽培

(2011 Yamaki spring-summer forcing trial)

 

平素よりお引き立ていただきありがとうございます。

 

本年も、山喜農園敷地内にて百合の促成栽培試験を行います。3つの球根育成産地から、4つのブロックに分けて栽培します。トータルで1006ロットの試験となります。

 

促成栽培試験No.1 試験品種の一覧 (PQ Free variety trial NL crop ’10)

 2010年産オランダ産百合球根を用いたテストです。

比較的新しい品種(隔離栽培免除球根)を自社で選択したものと、オーニングス社、ブレッター社、デヨング社の選択した新品種テストを加え、比較対照用として普及品種を同一管理にて栽培し、品種特性調査を行うことを目的としています。

 

促成栽培試験No.2 試験品種の一覧 (PQ trial NL crop ’10)

 2010年産オランダ産百合球根で、『隔離栽培コンディション』の球根を用いたテストです。

オランダの球根輸出業者と育種業者、4社の協力と要請を受けて次世代の球根生産につなげるために、日本で栽培試験を行うものです。したがって、このグループには、現時点でまだ品種名もなく、育種番号のみの品種も含まれています。

 

促成栽培試験No.3 試験品種の一覧 (Japanese grown bulbs crop ’10)

 昨年の2009年産オランダ産百合球根(開花球サイズ)を用いた促成栽培試験を行った後の球根を箱の中で据え置き養成を行い、昨年1213日に新しい箱に植え替えした球根を用いてのテストです。

この試験の目的は、全ての球根が同一の気象条件下において栽培されることから品種本来の比較特性調査が可能になるということです。また、一作養成を行った球根(国産球化)の草姿の変化が確認できます。

 

促成栽培試験 No.4 試験品種の一覧 (crop’09 NL second time flowering 10/11)

 昨年の抑制栽培試験(2009年産オランダ産百合球根)の開花調査後の箱を屋外に移動し、1214日に新しい箱に植え替えて温度処理を行ったものです。

この試験の目的は、いわゆる切り下作型への向き、不向きを調査するテストです。開花後に葉茎を残して管理した期間がありましたので、到花日数の早い品種ほど純粋な切下球よりは国産一作球に近い結果が出るものがあるかもしれませんが、大まかな様子は見て取れるものと考えています。

 

 

使用用土

詳細は、別紙を参照ください。植え付け後の十分な潅水の直後でPH5.5となりました。

ハウス設置後は、表面に敷き藁代わりにココピートを約2cm程被せてあります。

 

 

冷蔵処理と順化作業

No.1  2010年産オランダ産輸入球根

315日から5℃で解凍し、326-29日に植付けを行い夜温10℃設定のハウスに設置しています。解凍開始日は昨年と全く同じです。

昨年5月のような異常な夜温の低下の影響を受けなければ、開花は昨年より若干早まるのではないかと考えています。

 

No.2   2010年産オランダ産輸入球根(隔離コンディション)

 315日から5℃で解凍し、326-29日に植付を行い、植え付けられた状態で4月11日まで12℃設定の温度処理施設にて芽伸ばしを行いました。411日に夜温10℃設定のパイプハウスに設置しております。このグループは、昨年並みかやや早い開花になるのではないかと考えています。

 

No.3  2010年産堀之内産箱内養成球

 昨春夏試作試験で開花調査を行い箱のまま球根養成を行いました。12月13日に植え替えを行いました。

温度処理は昨年の反省をもとにOT系とオリエタル系を分けて冷蔵を行いました。

OT系は、1213日〜1227日まで5℃(2週間)、1217日〜315日まで2(12週間)で保管、温度処理を行いました。

オリエンタル系は、1213日〜31日まで5(12週間)31日〜315日まで2(2週間)で保管温度処理を行いました。

 315日から10℃の冷蔵施設で順化を行い。329日に夜温設定10℃のハウスに設置しました。

 

No.4  2010年産堀之内産箱内切下球

昨夏秋試作試験で開花調査を行い、その後屋外へ出して常温で管理し、12月14日に植え替えを行いました。

温度処理は、OT、オリエンタル共にNo.3OT系と同じで、52週間、212週間の冷蔵保管を行いました。315日以降の管理は、No.3と同様に行いました。

 

 

今後の管理予定と開花時期予測

@          5月中旬まで夜温10℃で管理し、その後は無加温で自然開花させる予定です。

A          球根の生育、温度処理が同一でない為、必ずしも一斉に咲くわけではありません。また4月〜5月の気象によって開花時期は1週間〜10日程前後することがありますが、目安として、昨年の促成作型の主要品種の開花日を記します。

 

すかし百合:モナNo.40614日)、バリトン(611日)、ディメンション(613日)

LAハイブリッド:セラダ(613日)、デジール(617日)、ロイヤルトリニティ(611日)、セベネス(616日)、クーリアー(614日)

鉄砲百合:ブライトタワー(621日)

オリエンタル:ソルボンヌN-ES627日)、シイラ2N79日)、マレロ(711日)、カサブランカTYS77日)、シベリアMAK78日)、クリスタルブランカ(79日)、リアルトEVR629日)

OTハイブリッド:コンカドールEVR630日)、イエローウィンN-ES626

日)

 

 大勢の生産農家、種苗会社、市場関係、その他関連の方にごらんいただきたいと願っております。(輸出業者及び育種会社ともども)

 

成育状況など詳細は、お手数ですがお問い合わせください。

 

 

以上。 



[試作全景.JPG]
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[試作全景2.JPG]
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[促成栽培試験No1-1.JPG]
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[促成栽培試験No1-2.JPG]
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[促成栽培試験No1-3.JPG]
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[促成栽培試験No1-4.JPG]
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[促成栽培試験No1-5.JPG]
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[促成栽培試験No2-1.JPG]
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[促成栽培試験No2-2.JPG]
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[促成栽培試験No2-3.JPG]
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[促成栽培試験No2-4.JPG]
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[促成栽培試験No3-1.JPG]
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[促成栽培試験No3-2.JPG]
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[促成栽培試験No3-3.JPG]
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[促成栽培試験No3-4.JPG]
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[促成栽培試験No4-1.JPG]
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[促成栽培試験No4-2.JPG]
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