平成21413

お客様各位

株式会社 山喜農園

新潟県魚沼市原12801

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平成21年山喜農園促成栽培

(2009 Yamaki spring-summer forcing trial)

 

平素よりお引き立ていただきありがとうございます。

 

本年も、山喜農園敷地内にて百合の促成栽培試験を行います。3つの球根育成産地から、4つのブロックに分けて栽培します。トータルで911ロットの試験となります。

 

促成栽培試験No.1 試験品種の一覧 (PQ Free variety trial NL crop ’0)

 2008年産オランダ産百合球根を用いたテストです。

比較的新しい品種(隔離栽培免除球根)を自社で選択したものと、ブレッター社、デヨング社の選択した新品種テストを加え、比較対照用として普及品種を同一管理にて栽培し、品種特性調査を行うことを目的としています。

 

促成栽培試験No.2 試験品種の一覧 (PQ trial NL crop ’0)

 2008年産オランダ産百合球根で、『隔離栽培コンディション』の球根を用いたテストです。

オランダの球根輸出業者と育種業者、5社の協力と要請を受けて次世代の球根生産につなげるために、日本で栽培試験を行うものです。したがって、このグループには、現時点でまだ品種名もなく、育種番号のみの品種も含まれています。

 

促成栽培試験No.3 試験品種の一覧 (Japanese grown bulbs crop ’0)

 昨年の2007年産オランダ産百合球根(開花球サイズ)を用いた促成栽培試験を行った後の球根を箱の中で据え置き養成を行い、昨年12月16日に新しい箱に植え替えした球根を用いてのテストです。

この試験の目的は、全ての球根が同一の気象条件下において栽培されることから品種本来の比較特性調査が可能になるということです。また、一作養成を行った球根(国産球化)の草姿の変化が確認できます。

 

促成栽培試験 No.4 試験品種の一覧 (crop’0 NL second time flowering 0/0)

 昨年の抑制栽培試験(2007年産オランダ産百合球根)の開花調査後の箱を屋外に移動し、12月17日に新しい箱に植え替えて温度処理を行ったものです。

この試験の目的は、いわゆる切り下作型への向き、不向きを調査するテストです。開花後に葉茎を残して管理した期間がありましたので、到花日数の早い品種ほど純粋な切下球よりは国産一作球に近い結果が出るものがあるかもしれませんが、大まかな様子は見て取れるものと考えています。

 

使用用土

 詳細は、別紙を参照ください。植え付け後の十分な潅水の直後でPHは、6.2となりました。

ハウス設置後は、表面に敷き藁代わりにココピートを約2cm程被せてあります。

 

 

冷蔵処理と順化作業

 

No.1  2008年産オランダ産輸入球根

315日から5℃で解凍し、327日に植付けを行いました。その後330日に夜温15℃設定のハウスに設置しています。解凍開始日は昨年と全く同じです。

昨年5月のような異常な夜温の低下の影響を受けなければ、開花は昨年より早まるのではないかと考えています。

 

No.2   2008年産オランダ産輸入球根(隔離コンディション)

 315日から5℃で解凍し、324-25日に植付を行いました。その後12℃設定の冷蔵施設にて芽伸ばしを行い、46日より夜温12℃設定のパイプハウスに設置しております。このグループは、昨年の反省を踏まえ、山喜農園に到着(2月末〜310日)後+0.51.0℃の冷蔵庫内で保管し、昨年と同等の15日から5℃の解凍庫に移動させています。昨年並みかやや早い開花になるのではないかと考えています。

 

No.3  2007年産堀之内産箱内養成球

 昨春夏試作試験で開花調査を行い箱のまま球根養成を行いました。12月16日に植え替えを行い、12月16日〜1月8日まで5℃(約3.5週)、1月8日〜2月5日(約4週)まで2℃、2月5日〜3月10日まで+0.5℃で温度処理を行いました。

 3月15日から15℃の冷蔵施設で順化を行い。3月30日に夜温設定15℃のハウスに設置しました。

 

No.4  2007年産堀之内産箱内切下球

昨夏秋試作試験で開花調査を行い、その後屋外へ出して12月17日まで常温で管理しました。12月17日に植え替えを行い、これ以降の温度処理は、No.3と全く同一です。

 

今後の管理予定と開花時期予測

@              5月中旬まで夜温15℃で管理し、その後は無加温で自然開花させる予定です。

A              球根の生育、温度処理が同一でない為、必ずしも一斉に咲くわけではありません。また4月〜5月の気象によって開花時期は1週間くらい前後することがありますが、目安として、昨年の促成作型の主要品種の開花日を記します。

 

すかし百合:モナNo.40611日)、バリトン(67日)、ディメンション(615日)

LAハイブリッド:セラダ(612日)、デジール(615日)、ロイヤルトリニティ(612日)、セベネス(617日)、カプレット(616日)

鉄砲百合:ホワイトフォックス(628日)

オリエンタル:ソルボンヌEVR629日)、シイラ2N78日)、マレロ(715日)、カサブランカTYS76日)、シベリアMAK710日)、クリスタルブランカ(711日)、リアルトEVR630日)

OTハイブリッド:コンカドール(629日)、イエローウィン(625日)

 

 大勢の生産農家、種苗会社、市場関係、その他関連の方にごらんいただきたいと願っております。(輸出業者及び育種会社ともども)

 

成育状況など詳細は、お手数ですがお問い合わせください。

 

 

以上。 




[隔離栽培.JPG]
隔離栽培.JPG
[隔離栽培開花1.JPG]
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[隔離栽培全景.JPG]
隔離栽培全景.JPG
[試験栽培No1-3.JPG]
試験栽培No1-3.JPG
[試験栽培No3.JPG]
試験栽培No3.JPG
[試験栽培No3全景.JPG]
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[試作場全景1.JPG]
試作場全景1.JPG
[試作場全景2.JPG]
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[促成栽培No1-2.JPG]
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[促成栽培No1-2全景.JPG]
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[促成栽培No1-3全景.JPG]
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[促成栽培No1開花.JPG]
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[促成栽培No1開花2.JPG]
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[促成栽培No3-2.JPG]
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[促成栽培No3-2全景.JPG]
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[促成栽培No3-3.JPG]
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[促成栽培No4.JPG]
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