平成20年4月3日

お客様各位

株式会社　山喜農園

新潟県魚沼市原1280−1

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平成20年山喜農園促成栽培開花状況

(2008 Yamaki spring-summer forcing trial)

 

平素よりお引き立ていただきありがとうございます。

 

本年も、山喜農園敷地内にて百合の促成栽培試験を行います。3つの球根育成産地から、4つのブロックに分けて栽培します。トータルで８５１ロットの試験となります。

 

促成栽培試験No.1 (PQ Free variety trial NL crop ’0７)　試験品種の一覧　試験結果の一覧(Microsoft Excel files)
　　　　　　　 AHLA AHLA(Breaders choice) OH OH(Breaders choice) OT LO&LG

　2007年産オランダ産百合球根を用いたテストです。

比較的新しい品種（隔離栽培免除球根）を自社で選択したものと、ブレッター社他４社の選択した新品種テストを加え、比較対照用として普及品種を同一管理にて栽培し、品種特性調査を行うことを目的としています。

 

促成栽培試験No.2 (PQ trial NL crop ’0７)　試験品種の一覧　試験結果の一覧(Microsoft Excel files)
　　　　　　　 WB etc. VH DJ PO VZ

　2007年産オランダ産百合球根で、『隔離栽培コンディション』の球根を用いたテストです。

オランダの球根輸出業者と育種業者、5社の協力と要請を受けて次世代の球根生産につなげるために、日本で栽培試験を行うものです。したがって、このグループには、現時点でまだ品種名もなく、育種番号のみの品種も含まれています。

　

促成栽培試験No.3 (Japanese grown bulbs crop ’0７)　試験品種の一覧　試験結果の一覧(Microsoft Excel files)
　　　　　　　 01-OT 01-OH 01-OH(Breaders choice)
　　　　　　　 02-VH 02-PO 02-WB 02-WB2 02-etc

　昨年の2006年産オランダ産百合球根（開花球サイズ）を用いた促成栽培試験を行った後の球根を箱の中で据え置き養成を行い、昨年１２月１４〜１７日に新しい箱に植え替えした球根を用いてのテストです。

この試験の目的は、全ての球根が同一の気象条件下において栽培されることから品種本来の比較特性調査が可能になるということです。また、一作養成を行った球根（国産球化）の草姿の変化が確認できます。

 

促成栽培試験 No.4 (crop’06 NL second time flowering 07/08)　試験品種の一覧　試験結果の一覧(Microsoft Excel files)
　　　　　　　 OH OH(Breaders choice) LO&OT

　昨年の抑制栽培試験（2006年産オランダ産百合球根）の開花調査後の箱を屋外に移動し、１２月１４〜１７日に新しい箱に植え替えて温度処理を行ったものです。

この試験の目的は、いわゆる切り下作型への向き、不向きを調査するテストです。開花後に葉茎を残して管理した期間がありましたので、到花日数の早い品種ほど、純粋な切下球よりは国産一作球に近い結果が出るものがあるかもしれませんが、大まかな様子は見て取れるものと考えています。

 

使用用土

　詳細は、別紙を参照ください。植え付け後の十分な潅水の直後でPHは、6.2となりました。

ハウス設置後は、表面に敷き藁代わりにココピートを約2ｃｍ程被せてあります。

 

 

冷蔵処理と順化作業

 

No.1　 2006年産オランダ産輸入球根

3月15日から5℃で解凍し、4月1日に植付けを行いました。その後すぐに夜温15℃

設定のハウスに設置しています。解凍日は昨年比３日遅れておりますが、昨年４月のような異常低温の影響を受けなければ、開花はむしろ早まるのではないかと考えています。

 

No.2   2006年産オランダ産輸入球根(隔離コンディション)

　3月15日から5℃で解凍し、4月2日に植付を行いました。その後すぐに夜温15℃設定のハウスに設置しております。このグループは、昨年に比べ10日遅い加温開始となりました。昨年並みの開花になるのではないかと考えています。

 

No.3 　2006年産堀之内産箱内養成球

　昨春夏試作試験で開花調査を行い箱のまま球根養成を行いました。１２月１４〜１７日に植え替えを行い、１２月１７日〜１月７日まで5℃（約３週）、１月７日〜３月１５日（約１０週）まで2℃で温度処理を行いました。

　３月１５日から１２℃の冷蔵施設で順化を行い。４月１日に夜温設定１５度のハウスに設置しました。

 

No.4 　2005年産堀之内産箱内切下球

昨夏秋試作試験で開花調査を行い、その後屋外へ出して１２月１４日まで常温で管理しました。１２月１４〜１７日に植え替えを行い、これ以降の温度処理は、No.3と全く同一です。

 

今後の管理予定と開花時期予測

�@              5月下旬まで夜温１５℃で管理し、その後は無加温で自然開花させる予定です。

�A              球根の生育、温度処理が同一でない為、必ずしも一斉に咲くわけではありません。また4月〜5月の気象によって開花時期は１週間くらい前後することがありますが、目安として、昨年の促成作型の主要品種の開花日を記します。

 

すかし百合：ブラックアウト（6月6日）、バリトン（6月9日）、ネロ（6月18日）、

LAハイブリッド：セラダ（6月12日）、デジール（6月16日）、パビア（6月17日）ロイヤルトリニティ（6月12日）、クーリアー（6月10日）、カプレット（6月13日）

鉄砲百合：ホワイトエレガンス（6月24日）、ホワイトフォックス（6月28日）

オリエンタル：ソルボンヌEVR（6月27日）、シイラ2N（7月9日）、マレロ（7月14日）、カサブランカTYS（7月6日）、シベリアMAK（7月10日）、クリスタルブランカ（7月9日）、リアルトEVR（6月30日）

OTハイブリッド：コンカドール（6月29日）、イエローウィン（6月21日）

 

　大勢の生産農家、種苗会社、市場関係、その他関連の方にごらんいただきたいと願っております。（輸出業者及び育種会社ともども）

 

成育状況など詳細は、お手数ですがお問い合わせください。

 

 

以上。