平成17年4月14日
お客様各位
株式会社 山喜農園
新潟県魚沼市原1280−1
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Fax. 794-4168
E-mail:info@yamaki-noen.co.jp
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平成17年山喜農園促成栽培
平素よりお引き立ていただきありがとうございます。
本年も、山喜農園敷地内にて百合の促成栽培試験を行います。3つの球根育成産地から、4つのブロックに分けて栽培します。
促成栽培試験No.1 試験品種の一覧
2004年産オランダ産百合球根を用いたテストです。
比較的新しい品種(隔離栽培免除球根)を自社で選択したものにブレッター社の新品種テストを加え、比較対照用として普及品種を同一管理にて栽培し、品種特性調査を行うことを目的としています。
促成栽培試験No.2
2004年産オランダ産百合球根で、『隔離栽培コンディション』の球根を用いたテストです。
オランダの球根輸出業者と育種業者、3社の協力と要請を受けて次世代の球根生産につなげるために、日本で栽培試験を行うものです。したがって、このグループには、現時点でまだ品種名もなく、育種番号のみの品種も含まれています。
促成栽培試験No.3 試験品種の一覧
昨年の2003年産オランダ産百合球根(開花球サイズ)を用いた促成栽培試験を行った後の球根を箱の中で据え置き養成を行い、昨年秋(12月10日)に新しい箱に植え替え
した球根を用いてのテストです。
この試験の目的は、全ての球根が同一の気象条件下において栽培されることから品種本来の比較特性調査が可能になるということです。また、一作養成を行った球根(国産球化)の草姿の変化が確認できます。
促成栽培試験 No.4 試験品種の一覧
昨年の抑制栽培試験(2003年産オランダ産百合球根)の開花調査後の球根を11月20日に屋外に移動し、12月11日に新しい箱に植え替え、温度処理を行ったものです。
この試験の目的は、いわゆる切り下作型への向き、不向きを調査するテストです。開花後に葉茎を残して管理した期間がありましたので、到花日数の早い品種ほど、純粋な切り下球よりは国産一作球に近い結果が出るものがあるかもしれませんが、大まかな様子は見て取れるものと考えています。
使用用土
使用した用土は、群馬産クロボク土 70% + カナダ産ピートモス 30% 見当で培土を作り、ホスカエース(即効性化成肥料)15kg/10a相当、オールマイティ(有機化成肥料、緩効性)グリーンマグ(水酸化マグネシウム資材)45kg/10a相当、過燐酸石灰40kg/10a相当、炭酸カルシウム40kg/10a相当を加え、混和しました。
ハウス設置後は、表面に敷き藁代わりにココピートを3cmくらい被せる予定です。
冷蔵処理と順化作業
No.1 2004年産輸入球(隔離免除球)
3月14日から5℃で解凍し、3月22日に植え付けを行いました。その後12℃で順化を行い、3月31日に夜温15度設定の鉄骨ハウスに移動しました。
No.3 促成オリエンタル、OTハイブリッド、LOハイブリッド
昨春夏試作試験で開花調査を行い、箱のまま球根養成を行いました。11月20日まで常温で管理し、同日から12月15日まで8℃(3.5週)、12月15日〜1月6日まで5℃(3週)、1月6日〜3月7日まで2℃(8週)で温度処理を行います。
No.4 抑制透かし百合、LAハイブリッド、鉄砲百合
昨夏秋試作試験で開花調査(無加温パイプハウス)を行い、12月9日まで常温で管理しました。12月10日に植え替えを行い、12月24日まで5℃(2週)処理、12月24日から3月7日(10週)まで2℃で管理します。
抑制オリエンタル、OTハイブリッド
昨夏秋試作試験で開花調査(9月10日まで無化温パイプハウス、9月10日より設定15度の鉄骨ハウス内へ設置)を行い、11月20日に屋外に移し、12月10日の植え替えまで常温管理としました。その後、12月10日〜24日まで8℃(2週)、12月24日〜1月14日まで5℃(3週)、1月14日〜3月7日まで2℃(7週)で温度処理を行います。
今後の管理予定と開花時期予測
@ 5月中旬まで夜温設定15度で管理し、その後は、加温なしで、自然開花させる予定です。
A 球根の生育、管理の素性が同一でない為、必ずしも一斉に咲くわけではないですし、今後の気象でかなりの誤差が生じることも予想されますが、目安として、昨年の促成作型の主要品種の開花日を付記します。
すかし百合:モナ(6月5日)、 ポリアナ(6月14日)、
LAハイブリッド:セベコデジール(6月9日)、 サムール(6月9日)
鉄砲百合:ホワイトエレガンス(6月22日)、ホワイトフォックス(6月24日)
オリエンタル:ルレーブ(6月8日)、ソルボンヌ(6月26日)、カサブランカ(7月5日)、シベリア(7月5日)、クリスタルブランカ(7月4日)、リアルト(6月28日)
OTハイブリッド:コンカドール(6月26日)、イエローウィン(6月22日)
大勢の生産農家、種苗会社、市場関係、その他関連の方にごらんいただきたいと願っております。(輸出業者及び育種会社ともども)
詳細は、お手数ですがお問い合わせください。
以上。