平成25年 4月 5日
お客様各位
株式会社 山喜農園
新潟県魚沼市原1280−1
Tel.025-794-2455
Fax. 794-4168
E-mail:info@yamaki-noen.co.jp
HP address.http://www.yamaki-noen.co.jp
平成25年山喜農園促成栽培
(2013Yamaki
spring-summer forcing trial)
平素よりお引き立ていただきありがとうございます。
本年も、山喜農園敷地内にて百合の促成栽培試験を行います。2つの球根育成産地から、3つのブロックに分けて栽培します。トータルで956ロットの試験となります。
促成栽培試験No.1 試験品種の一覧 (PQ Free
variety trial NL crop ’12)
試験結果(xlsx)
1
2
開花状況
01-AZ
01-AZLA
01-LA
01-LOLG
01-OH01
01-OH02
01-OT
2012年産オランダ産百合球根を用いたテストです。
比較的新しい品種(隔離栽培免除球根)を自社で選択したものと、ブレッター社、バンザンテン社、デヨング社、スティンボーデン社と、オーニングス社を通してマックブリーディング社、ワールドブリーディング社の選択した新品種テストを加え、比較対照用として普及品種を同一管理にて栽培し、品種特性調査を行うことを目的としています。
促成栽培試験No.2 試験品種の一覧 (PQ trial NL
crop ’12)
試験結果(xlsx)
開花状況
02-DJ
02-GA
02-PO
02-ST
02-VH
02-VZ
02-etc.
2012年産オランダ産百合球根で、『隔離栽培コンディション』の球根を用いたテストです。
オランダの球根輸出業者と育種業者、ブレッター社、バンザンテン社、デヨング社、スティンボーデン社、フェルデガール社及びオーニングス社(マックブリーディング、ワールドブリーディング、マーレル、マークリリー他)の協力と要請を受けて次世代の球根生産につなげるために、日本で栽培試験を行うものです。したがって、このグループには、現時点でまだ品種名もなく、育種番号のみの品種も含まれています。
促成栽培試験No.3 試験品種の一覧 (Japanese grown
bulbs crop ’12)
試験結果(xlsx)
開花状況
03-OH Free 01
03-OH Free 02
03-OH PQ
03-OT Free
03-OT PQ
昨年の2011年産オランダ産百合球根(開花球サイズ)を用いた促成栽培試験を行った後の球根を箱の中で据え置き養成を行い、昨年12月18日に新しい箱に植え替えした球根を用いてのテストです。
この試験の目的は、全ての球根が同一の気象条件下において栽培されることから品種本来の比較特性調査が可能になるということです。また、一作養成を行った球根(国産球化)の草姿の変化が確認できます。
使用用土
詳細は、別紙を参照ください。植え付け後の十分な潅水の直後でPH6.5となりました。
ハウス設置後は、表面に敷き藁代わりにココピートを約2cm程被せてあります。
冷蔵処理と順化作業
No.1 2012年産オランダ産輸入球根
3月21日から5℃で解凍し、4月3日に植付けを行い夜温12℃設定のハウスに設置しています。解凍開始日は昨年と同じ、例年よりは5日程の遅れとなります。
今作より、開花までずっとハウス内での管理となりますので、作型期間中に大きな期初変動による生育停滞が起きにくくなると思われます。開花は例年よりやや早まるのではないかと推測します。透かしユリ、LA、OTはもとより低温によるブレーキがかかりにくいため数日の前進、オリエンタルでは一週間程度の前進になるのではないかと考えております。
No.2 2012年産オランダ産輸入球根(隔離コンディション)
3月21日から5℃で解凍し、4月2日に植付を行い、夜温12℃設定のハウスに設置しています。基本的には、No.1テストと同一の条件で栽培することになります。開花もNo.1で書いたものと同様にやや前進するものと思います。
No.3 2012年産魚沼産箱内養成球
昨春夏試作試験で開花調査を行い、箱のまま球根養成を行いました。12月18日に植え替えを行いました。
温度処理は、昨年同様OT系とオリエタル系を分けて冷蔵を行いました。
OT系は、12月18日〜1月1日まで5℃(2週間)、1月2日〜3月15日まで2℃(約11週間)で保管、温度処理を行いました。
オリエンタル系は、12月18日〜1月16日まで5℃(約4週間)、1月16日〜3月15日まで2℃(約9週間)で保管温度処理を行いました。
3月15日から12℃の冷蔵施設で順化を行い。4月4日に夜温設定12℃のハウスに設置しました。
今後の管理予定と開花時期予測
@ 今季より植え付けから開花までを同一ハウス内、夜温設定を12℃で、移動なしにて管理、開花させていく予定です。すべてのコンディションが、より均一な条件で管理されることになります。
A 球根の生育、温度処理が同一でない為、必ずしも一斉に咲くわけではありません。上記栽培コンディションの変更により、開花は数日から最大10日くらい前進するものと思います。あくまでも参考となってしまいますが、目安として昨年の促成作型の主要品種の開花日を記します。
*注意 下記開花日より、少しづつ前進して開花するはずです。
すかし百合:モナNo.40(6月19日)、ディメンション(6月14日)、バリトン(6月12日)
LAハイブリッド:セラダ(6月15日)、デジール(6月22日)、セベネス(6月18日)、クーリアー(6月14日)、ロイヤルトリニティ(6月14日)
鉄砲百合:ブライトタワー(6月29日)
オリエンタル:ソルボンヌN-ES(6月30日)、シイラEVR(7月9日)、マレロ(7月12日)、カサブランカTYS(7月9日)、シベリアMAK(7月8日)、クリスタルブランカ(7月11日)、リアルト2N(7月4日)
OTハイブリッド:コンカドールEVR(7月1日)、イエローウィン2N(6月29日)
大勢の生産農家、種苗会社、市場関係、その他関連の方にごらんいただきたいと願っております。(輸出業者及び育種会社ともども)
成育状況など詳細は、お手数ですがお問い合わせください。
以上。