平成24年 3月26 日
お客様各位
株式会社 山喜農園
新潟県魚沼市原1280−1
Tel.025-794-2455
Fax. 794-4168
E-mail:info@yamaki-noen.co.jp
HP address.http://www.yamaki-noen.co.jp
平成24年山喜農園促成栽培
(2012Yamaki
spring-summer forcing trial)
平素よりお引き立ていただきありがとうございます。
本年も、山喜農園敷地内にて百合の促成栽培試験を行います。2つの球根育成産地から、3つのブロックに分けて栽培します。トータルで855ロットの試験となります。
促成栽培試験No.1 試験品種の一覧 (PQ Free variety trial NL crop ’11)
2011年産オランダ産百合球根を用いたテストです。
比較的新しい品種(隔離栽培免除球根)を自社で選択したものと、オーニングス社、ブレッター社、バンザンテン社、デヨング社、マークリリー社、スティンボーデン社、フェルデガール社の選択した新品種テストを加え、比較対照用として普及品種を同一管理にて栽培し、品種特性調査を行うことを目的としています。
促成栽培試験No.2 試験品種の一覧 (PQ trial NL crop ’11)
2011年産オランダ産百合球根で、『隔離栽培コンディション』の球根を用いたテストです。
オランダの球根輸出業者と育種業者、 社の協力と要請を受けて次世代の球根生産につなげるために、日本で栽培試験を行うものです。したがって、このグループには、現時点でまだ品種名もなく、育種番号のみの品種も含まれています。
促成栽培試験No.3 試験品種の一覧 (Japanese grown bulbs crop ’11)
昨年の2010年産オランダ産百合球根(開花球サイズ)を用いた促成栽培試験を行った後の球根を箱の中で据え置き養成を行い、昨年12月19・20日に新しい箱に植え替えした球根を用いてのテストです。
この試験の目的は、全ての球根が同一の気象条件下において栽培されることから品種本来の比較特性調査が可能になるということです。また、一作養成を行った球根(国産球化)の草姿の変化が確認できます。
使用用土
詳細は、別紙を参照ください。植え付け後の十分な潅水の直後でPH6.5となりました。
ハウス設置後は、表面に敷き藁代わりにココピートを約2cm程被せてあります。
冷蔵処理と順化作業
No.1 2011年産オランダ産輸入球根
3月19日から5℃で解凍し、4月2-3日に植付けを行い夜温12℃設定のハウスに設置しています。解凍開始日は昨年より5日遅れとなります。
昨年5月のような異常な夜温の低下の影響を受けなければ、開花は昨年並みになるのではないかと考えています。
No.2 2011年産オランダ産輸入球根(隔離コンディション)
3月19日から5℃で解凍し、3月29-30日に植付を行い、植え付けられた状態で4月9日まで12℃設定の温度処理施設にて芽伸ばしを行いました。4月9日に夜温10℃設定のパイプハウスに設置しております。このグループは、昨年までのハウス内での栽培から今年度より露地での栽培となる為、昨年並みから幾分遅い開花になるのではないかと考えています。
No.3 2011年産堀之内産箱内養成球
昨春夏試作試験で開花調査を行い箱のまま球根養成を行いました。12月19・20日に植え替えを行いました。
温度処理は例年の結果を参考にしてOT系とオリエタル系を分けて冷蔵を行いました。
OT系は、12月20日〜1月10日まで5℃(3週間)、1月10日〜3月19日まで2℃(約10週間)で保管、温度処理を行いました。
オリエンタル系は、12月20日〜2月1日まで5℃(約6週間)、2月1日〜3月19日まで2℃(約7週間)で保管温度処理を行いました。
3月19日から12℃の冷蔵施設で順化を行い。4月2日に夜温設定12℃のハウスに設置しました。
今後の管理予定と開花時期予測
@ 5月初旬まで夜温12℃で管理し、その後は無加温で自然開花させる予定です。
A 球根の生育、温度処理が同一でない為、必ずしも一斉に咲くわけではありません。また4月〜5月の気象によって開花時期は1週間〜10日程前後することがありますが、目安として、昨年の促成作型の主要品種の開花日を記します。
すかし百合:モナNo.40(6月19日)、ディメンション(6月14日)、バリトン(6月12日)
LAハイブリッド:セラダ(6月15日)、デジール(6月22日)、セベネス(6月18日)、クーリアー(6月14日)、ロイヤルトリニティ(6月14日)
鉄砲百合:ブライトタワー(6月29日)
オリエンタル:ソルボンヌN-ES(6月30日)、シイラEVR(7月9日)、マレロ(7月12日)、カサブランカTYS(7月9日)、シベリアMAK(7月8日)、クリスタルブランカ(7月11日)、リアルト2N(7月4日)
OTハイブリッド:コンカドールEVR(7月1日)、イエローウィン2N(6月29日)
大勢の生産農家、種苗会社、市場関係、その他関連の方にごらんいただきたいと願っております。(輸出業者及び育種会社ともども)
成育状況など詳細は、お手数ですがお問い合わせください。
以上。