平成1944

お客様各位

株式会社 山喜農園

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平成19年山喜農園促成栽培開花結果

(2007 Yamaki spring-summer forcing trial)

 

平素よりお引き立ていただきありがとうございます。

 

本年も、山喜農園敷地内にて百合の促成栽培試験を行います。3つの球根育成産地から、4つのブロックに分けて栽培します。トータルで831ロットの試験となります。

 

 

促成栽培試験No.1 試験品種の一覧 試験結果の一覧(Microsoft Excel files)
 開花状況 AHLA AHLA(Vletter & den Haan他)
        OT LO&LG
        OH OH(Vletter & den Haan他) 養成

(PQ Free variety trial NL crop ’06)

 2006年産オランダ産百合球根を用いたテストです。

比較的新しい品種(隔離栽培免除球根)を自社で選択したものと、ブレッター社他4社の選択した新品種テストを加え、比較対照用として普及品種を同一管理にて栽培し、品種特性調査を行うことを目的としています。

 

促成栽培試験No.2 試験品種の一覧 試験結果の一覧(Microsoft Excel files)
 開花状況 PQ Vletter & den Haan PQ P.F. Onings
        PQ Mark Lily PQ Mark Lily2
        PQ VAN ZANTEN他

(PQ trial NL crop ’06)

 2006年産オランダ産百合球根で、『隔離栽培コンディション』の球根を用いたテストです。

オランダの球根輸出業者と育種業者、7社の協力と要請を受けて次世代の球根生産につなげるために、日本で栽培試験を行うものです。したがって、このグループには、現時点でまだ品種名もなく、育種番号のみの品種も含まれています。

 

促成栽培試験No.3 試験品種の一覧 試験結果の一覧(Microsoft Excel files)
 開花状況 LO OT OH OH(Vletter & den Haan)
        OH(Mark Lily) OH(その他)

(Japanese grown bulbs crop ’06)

 昨年の2005年産オランダ産百合球根(開花球サイズ)を用いた促成栽培試験を行った後の球根を箱の中で据え置き養成を行い、昨年秋(1211日)に新しい箱に植え替えした球根を用いてのテストです。

この試験の目的は、全ての球根が同一の気象条件下において栽培されることから品種本来の比較特性調査が可能になるということです。また、一作養成を行った球根(国産球化)の草姿の変化が確認できます。

 

促成栽培試験 No.4 試験品種の一覧 試験結果の一覧(Microsoft Excel files)
 開花状況 AH LA
        LG&LO OH OH(Vletter & den Haan他)

(crop’05 NL second time flowering 06/07)

 昨年の抑制栽培試験(2005年産オランダ産百合球根)の開花調査後の箱を屋外に移動し、1211日に新しい箱に植え替えて温度処理を行ったものです。

この試験の目的は、いわゆる切り下作型への向き、不向きを調査するテストです。開花後に葉茎を残して管理した期間がありましたので、到花日数の早い品種ほど、純粋な切下球よりは国産一作球に近い結果が出るものがあるかもしれませんが、大まかな様子は見て取れるものと考えています。

 

 

使用用土

 使用した用土は、群馬産クロボク土 2/3 + カナダ産ピートモス 1/3 見当で培土を作り、ホスカエース(即効性化成肥料)10kg/10a相当、オールマイティ(有機化成肥料、緩効性)60kg/10a相当、グリーンマグ(水酸化マグネシウム資材)30kg/10a相当、過燐酸石灰60kg/10a相当、炭酸カルシウム60kg/10a相当を加え、混和しました。植え付け後の十分な潅水の直後でPHは、6.2となりました。

ハウス設置後は、表面に敷き藁代わりにココピートを3cm程被せてあります。

 

 

冷蔵処理と順化作業

 

No.1  2006年産オランダ産輸入球根

312日から5℃で解凍し、326日に植付けを行います。その後すぐに夜温12

設定のハウスに移動する予定です。

 

No.2   2006年産オランダ産輸入球根(隔離コンディション)

 35日から5℃で解凍し、39日に植付を行いました。その後10℃で順化を行い、326日に夜温12℃設定のハウスに移動する予定です。このグループは、昨年に比べ10日早い加温開始となりましたので、昨年の開花よりはやや早まることが予測されます。

 

No.3  2006年産堀之内産箱内養成球

 昨春夏試作試験で開花調査を行い箱のまま球根養成を行いました。1211日に植え替えを行い、1211日〜1228日まで5℃(約2.5週)、1228日〜35日(約9.5週)まで2℃で温度処理を行いました。

 35日から10℃の冷蔵施設で順化を行い。326日より夜温設定12度のハウスに移動する予定です。

 

No.4  2005年産堀之内産箱内切下球

昨夏秋試作試験で開花調査を行い、その後屋外へ出して1211日まで常温で管理しました。1211日に植え替えを行い1228日まで5℃(約2.5週)処理、1228日〜35日(約9.5週)まで2℃で温度処理を行いました。これ以降の管理は、No.3と全く同一管理とする予定です。

 

今後の管理予定と開花時期予測

@              5月下旬まで夜温12℃で管理し、その後は無加温で自然開花させる予定です。

A              球根の生育、温度処理が同一でない為、必ずしも一斉に咲くわけではないですし、4月〜5月の気象によっては開花時期は相当にずれることも予想されますが、目安として、昨年の促成作型の主要品種の開花日を記します。

 

すかし百合:バルディソル(611日)、バリトン(64日)、ネロ(617日)、

LAハイブリッド:セラダ(68日)、パビア(615日)ロイヤルトリニティ、クーリアー(66日)、カプレット(612日)

鉄砲百合:ホワイトエレガンス(626日)、ホワイトフォックス(624日)

オリエンタル:ソルボンヌEVR、マルコポーロEVR623日)、カサブランカEVR76日)、シベリアMAK77日)、クリスタルブランカ(79日)、リアルトEVR630日)

OTハイブリッド:コンカドール(629日)、イエローウィン(621日)

 

 大勢の生産農家、種苗会社、市場関係、その他関連の方にごらんいただきたいと願っております。(輸出業者及び育種会社ともども)

 

詳細は、お手数ですがお問い合わせください。

 

 

以上。 


最後に春の試験栽培風景です。