平成24年8月21日
お客様各位
株 式 会 社 山 喜 農 園
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球根情勢報告
2011年産オランダ産百合球根
2011年産新潟産百合球根(箱内球根養成球)
試験栽培のご案内
平素よりお引き立ていただき誠にありがとうございます。
抑制試験栽培の定植セッティング作業が整いましたのでご案内いたします。
6月/7月期試験栽培された品種(同一ロット)にいくつかの抑制用品種、別コンディションの球根が定植されています。
現在順化作業を行っておりますが、春/夏の試験栽培同様、コンディション別の差異がはっきりと確認できます。
促成時のメリット/デメリットが抑制栽培になるとどのように変化するのか、促成作型と抑制作型での姿がどのように変わるのかなど、大変興味深い内容となっている様です。
11年産のオランダ産百合球根は、バイラス・青カビ・鱗片腐敗・ブラックノーズ・凍害など様々な事故が発生し、大変ご迷惑をお掛けしております。
誠に申し訳ございません。
今回の試験栽培では、不思議な傾向を示しています。
@一般種については、営利ベースで流通させている箱から、当社独自で試験用として抜き取り、再パッキングして保管しています。
*A.H/L.A/O.Tは、ややボリュームが無いように見えます。(生育初期)
*O.Hについては、ボリュームがあるように見えます。
*O.H系については、通常流通ベースで発生しているブラックノーズ発症率より低い様に感じています。
A育種会社/輸出会社が試験用に用意した球根については結果が様々となっており、各社ごとに傾向が違う様です。
*掘り取り期を遅くに設定されていた会社の品種は、ブラックノーズが多い様です。
*掘り取り気が早く設定されていた会社の品種は、極端にボリュームが落ちている様です。
当社独自のパッキングの水分量はやや少なめだったと考えています。
流通ベースの球根事故傾向と当社の試験栽培時、事故傾向・不良・不具合の差異は極めて興味深い…。
2L、TLなどの事故の発生傾向も、11年産では際立った傾向を占めているように感じています。
それらの現場レベルで事故が確認されている物が、なぜこの試験栽培では確認できないのか?
掘り取り期、物流(保管まで含めて)11年産の問題整理のヒントにもなっている様な気がします。
その年毎に事故傾向は違いますが、11年産の場合
@球根内芽形成の大きくなりやすい品種の事故率が高い。
Aコンディション別の球根の生育特長差が際立って大きい。(良くも悪くも。)
B湿度が高めの設定の会社の事故率が結果的に大きい。
C湿度が低めの設定の会社の球根の力の落ち方が大きい。
様々な点において敏感な球根だったのだろうかと感じています。(11年、秋のオランダは異常な暖かさだった。夏場との格差が少ないと難しくなる。)
L.Aにはかなりの有望種が見つけ出せそうです。
お忙しいとは思いますが、もし可能であれば生育初期と開花期2回くらい見て頂けたら得られる情報量が相当多くなると思います。
ぜひお越しください。よろしくお願い致します。
詳細はお問い合わせください。 森山隆