平成24年6月1日
お客様各位
株 式 会 社 山 喜 農 園
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球根情勢報告
平素よりお引き立ていただき誠にありがとうございます。
新潟魚沼地方は相変わらず天候不順が続いております。
先行きの不透明感から、すでに8〜10ページくらいの球根情勢報告3回くらい書き上げて、結局発行しないをくり返しています。
本当はまだ時間をかけて、見極めがついてから…と考えておりましたが、「特別なお知らせ」「お願い事」もありますので、思い切ってご案内いたします。
当社試験栽培
例年よりやや遅めの定植を行った。(旧温室撤去工事の為。)
例年より10日ほど早めに露地雨除けハウスに移動した。(旧温室撤去工事開始に合わせる為。)
5月10日前後の低温に耐えられる生育ステージを目指したのですが、5月10日〜5月下旬まで5℃以下となる低温・低日照傾向が続き、暖かい作型に向いている国産球試験(イコールオランダ産より上根の低温伸長性が弱い。)オランダ産隔離免除球(比較で到花日数が短い為、生育ステージが進んでしまった。)を中心に、上根に大きなストレスがかかってしまい品質が悪い。
つくづくO.H系は低温に弱い、 O.T系は、低日照に向いていないと思いました。
本年は隔離栽培も、露地雨除け栽培で実行しています。(旧温室撤去の為。)幸い隔離栽培分は、定植を1週間以上遅らせておりますので、温室から移動した際の生育ステージが十分に早かった為、低温・低日照の影響が一般展示物ほど大きく無く、まずまずの出来となっております。
プランターゴ問題を抱えている状況の中で、2014〜2016年以降の方向性を占う為に、各育種会社の、最終選択試験という位置づけです。
新しく参加してきた育種会社(GAV社)、そして多くの育種会社が日本だけを視野に入れた開発ではなく、アジア/南アメリカさらに、ヨーロッパ北部(オランダ)など、本来日本に導入される可能性の少ない品種すら持ち込まれている様です。(この意味は深い。)
出来がイマイチで本当に申し訳ないのですが、どうやら6月最終週(たぶんO.T系、ソルボンヌくらいしか咲いていない)7月第1週末あたりには相当数のオランダ人が来社する予定です。(このころが見頃だと思います。)
*試験栽培中の一般展示・隔離栽培展示ともに、品種内容的には極力古い品種は捨て、新しい品種比率を上げました。(新しければ良い訳では無い。新しければプランターゴに関わっていない訳ではありません。)
*上向き/横向き鉄砲百合の展示が大幅に増加しています。
*隔離栽培試験には、今回初めてフランス産の球根も導入しました。本来定植使用するべきではない3月定植(早すぎ)に植え付けている為、導入作型不適の為、期待をされているボリューム感はありませんが、とても参考になると思います。(本当に夏向けなんだなあと思いました。)
*本年の当社試験栽培は、一部ストレステスト的になってしまっている。場合によっては品種のネガティブキャンペーンになっているところもありますが、内容的には前年からの変化がものすごく大きい年となっている様です。
A.H/L.Aは6月中旬、O.H/O.Tは6月末頃。主要O.Hは7月上旬頃、晩性は10日前後が見頃だと思います。
ぜひお越しください。
*なお、定植品種明細・開花予定につきましては、過日皆様に郵送しております。
内容ご確認ください
詳細はお問い合わせください。
森山隆