平成21年12月15日
お客様各位
株 式 会 社 山 喜 農 園
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球根情勢報告
2010年産南半球産百合球根栽培品種リスト
平素よりお引き立ていただき誠にありがとうございます。
V.Z社・P.O社から、10年産の栽培リストが送られてまいりましたので、送付致します。
宜しくご確認下さい。
現在、輸出業者・南半球の球根栽培会社との、仕入契約作業が行われている様です。
08年産オランダ産不足・09年産南半球産の大幅欠品・09年産オランダ産の栽培面積減少(欠品発生傾向)などから、2001年以降では最も難しい(ある意味、逆に簡単)仕入交渉となっている様です。
カサブランカ・ルレーブの様に、明らかに日本以外の需要を見込めない品種や、現地渡し価格が始めから高めの品種(ヴレッター社・マークリリー社の新品種など)は、09年産より大幅な価格上昇にはならないと願っていますが、どうなるかはわかりません。
世界中で消費されるタイプの品種は、この過熱状況では、25〜30%近くの価格上昇が懸念されます。
「これほどの価格上昇が、南半球産の球根栽培農家にとって、必要なのか?」
過去数年間に及ぶ逆鞘販売傾向の結果から、「そうしなければ、辞めなければならない」水準まで追い詰められている事も、事実です。
日本における「デフレスパイラル」に、付き合いきれないという気持ちに、球根農家がなってしまうのは、やむを得ないのかも知れません。
間違ってはいけないのは、私達が取引きしている日本市場を理解している輸出業者は、なんとか日本よりの価格にしたくても、中国やその他のアジア市場に向けて、虎視眈々と取引きを伸ばそうとしている他の輸出業者が、「うちはこれだけ払えます。」と、農家と交渉する事により、従来の取引き会社への仕入価格上昇プレッシャーが、かかってくるという事なのです。
09年産オランダ産の後半戦の取引き・すでに一部で開始されている10年産オランダ産の取引きも、ほぼこれと同じ理由で、価格上昇となってきている様です。
他国市場からの強い引き合いによる価格上昇は、やむを得ない事と受入れざるを得ません。
前年産の南半球産の仕入れを失敗した輸出会社(輸入会社)・前年産のオランダ産の仕入れを失敗したかな?と感じている輸出会社(輸入会社)。
これらの欲と焦りも不必要な価格上昇を招く原因となり、合わせて過剰な球根輸入を行ってしまう結果に繋がりやすい。
90年代の半ばから現在まで、そんな事を繰り返し、繰り返し、見てきています。
くれぐれも冷静な対応を頂きます様、宜しくお願い致します。
以上
森山 隆