平成21917

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球根情勢報告

輸入切花類:輸入数量と輸入価額の推移

 

平素よりお引き立ていただき誠にありがとうございます。

 

西日本花卉花市場の久常さんのリクエストもあり、本年も資料作成いたしました。お送りいたしますので、ご確認下さい。(流れを見るのが目的です。)

2000年以降初めての事かと思いますが、輸入本数が減少した様です。CIFベースの輸入額も減少した様です。(円高のせい?)

この不景気な時に、菊とカーネーションは輸入量を減らす事が出来なかった様です。百合に到っては、輸入量が大幅に増加しています。国産が減少しているのですから、多少の増加はやむを得ませんが、輸出国はもうちょっと考えていただかないと困ります。(空気を読んで…。花なんだから…。センス無さ過ぎ!)

 

「切葉・切枝」の平均輸入価格が、1997年の水準になっています。

「その他」の品目の平均価格が、統計上最安値となっています。(円高のせい?)

輸入状況/市場流通状況のわかる品目で上手な立ち回りをしたのは、「バラ」だけの様です。

蘭の平均単価も、上がりました。(たしか、主要輸出国の空港ストライキか何かありましたよね。)

 

「切葉・切枝」の動き、「その他」の動きは、気になります。どういう事なのでしょうか?

 

販売傾向のヒントがあるように思います。

 

私個人としては、この結果で、「日本の花消費」、「花文化」、「伝統」、「男の意地の為」、というストーリーを作りたい所なのですが…。日本が必要な花を、必要な時期に、必要なだけ、輸入すれば良い。日本の花産業の為に。そして消費者に支持される様になれば…。

 

 

*輸入額はあくまでもCIFベースです。(最近は、コンプライアンスも進んできて、仮申告額と本申告額の正当性は相当上がったそうです。市場流通が多いから輸入後/販売後、輸入価額決定するのでしょうから、大変ですね。)

 

*市場流通本数/流通額は、農水統計に輸入/国産をちゃんと分けて申告している市場についてのみの数字だという事なので、実際の市場流通率はもっと高くなるはずだそうです。

統計が無いので調べられませんが、「その他」に分類される花卉類の市場流通率は、他の花と比べもっと高い数字になると思われます。「卸売/市場」という古臭いと言われてしまっていた流通機能をもっと良く理解して、販売計画を立てなければ…。

 

 昔々、オランダ産の球根が隔離免除になった時、「その事に反対」、「その事を利用」、という考え方が、ありましたよね。今、その時の事を思い出しています。

 

詳細はお問い合わせ下さい。

以上

                               森山 隆