平成21年8月3日
市場百合切花担当者様各位
お客様/関係各位
株 式 会 社 山 喜 農 園
新 潟 県 魚 沼 市 原1280-1
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球根情勢報告
38協力市場様による百合切花販売状況報告について
(2009年1月〜2009年6月期分)
平素よりお引きたていただきまして、誠にありがとうございます。
又、38協力市場の皆様には、お忙しい中、ほぼ1ヶ月の間にデータ供給いただき、誠にありがとうございました。
スピーディーな情報公開は、厳しい経済環境の中、皆の精一杯の努力の中で継続している、百合切花生産産業にとって、これほどありがたいことはありません。
本当に感謝いたします。
農水省市場統計と38協力市場における流通状況を比較して見ますと、「その他百合」の市場流通状況は、
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農水統計 |
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卸売数量 |
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占有率(量) |
卸売価額 |
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占有率(額) |
単価 |
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2007 |
146,139,000 |
本 |
2.5% |
25,038,523,000 |
円 |
7.4% |
\171.0- |
*1 |
2008 |
150,368,000 |
本 |
2.6% |
23,736,382,000 |
円 |
7.6% |
\158.0- |
*2 |
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*「その他百合」の切花市場占有率は(量)(金額)ともやや増加した様です。 |
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38協力市場統計 |
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卸売数量 |
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全国シェア(量) |
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全国シェア(額) |
単価 |
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2007 |
89,988,359 |
本 |
61.6% |
15,733,853,915 |
円 |
62.8% |
\174.8- |
*1 |
2008 |
91,868,668 |
本 |
61.1% |
14,587,990,688 |
円 |
61.5% |
\158.8- |
*2 |
と例年通り、ほぼ全国の動きと一致していた様です。(*1 *2)
*協力市場様の統計を取るようになってから、20数市場が、38市場まで増加してきました。今までは流通本数ベース・卸売金額ベースのシェアが落ちた事がなかったのですが…。今回初めて協力市場のシェア率が下った様です。大手市場は生産地から遠距離にある為、価格が平均よりやや高めでないと荷物が地方に分散する傾向がある?
09年に期待です。
*球根流通数が減少しているのに流通本数が増加しています。
考えられる原因
1) 輸入切花増加(但し輸入増加本数以上の市場流通数増加となっている。)
2) 市場外流通から市場流通への回帰(すばらしい。百合はそうあるべき)
3) 気象災害が少なかった。採花率が向上した。
4) 腕の確かな農家のシェア率が上がって採花率が向上した。
5) etc.
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09年1月〜6月分 |
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卸売単価 |
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前年同期間比較 |
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O.H |
\226.8 |
- |
+4.81% |
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A.H |
\67.5 |
- |
+2.97% |
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L.A |
\76.8 |
- |
+4.49% |
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全平均 |
\172.2 |
- |
+5.13% |
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卸売数量 |
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前年同期間比較 |
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O.H |
25,523,995 |
本 |
△4.47% |
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A.H |
4,857,436 |
本 |
△17.38% |
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L.A |
9,294,846 |
本 |
+0.91% |
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合計 |
39,676,277 |
本 |
△5.27% |
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卸売価格額 |
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前年同期間比較 |
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O.H |
5,789,475,004 |
円 |
+1.2% |
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A.H |
327,859,738 |
円 |
△17.2% |
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L.A |
713,432,593 |
円 |
+4.5% |
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合計 |
6,830,767,335 |
円 |
△0.44% |
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全国の動きは来年の6月まで(約1年間)待たなければ正確にはわかりませんし、半期での統計を見ることもできません。
これら38協力市場様の数字だけで分析すれば、前半戦の結果は、
「頑張っていただいた」 「ありがとうございます」
という数字になっている様に見えます。
昨年度、生産農家が失くした利益、又は発生してしまった負債を、単年度で解消することは不可能だと思いますが、この経済情勢の中では「良かったあ…下らなくて」と、ホッとしています。
他の球根切花類とは違って、縮小均衡が図られる品目のようです。これは重要なポイントです。
*昨年7月24日の段階で「09年冬場のオリエンタル百合切花流通本数は6%減少する」という分析を球根流通状況から行っていました。(結果的に約4.5%の減少となった様です。)
確保できなかった利益、又は新規に発生した負債という点では、08年7月〜12月期のほうが圧倒的に大きい訳です。(*別紙資料07/08参照)
後半戦もよろしくお願いいたします。
球根流通状況からの予測
08年産オランダ産百合球根の月別輸入状況から見ますと(当社ホームページ参照)、2009年10月〜2010年1月の間のゆり切花生産流通量は、09年1月〜6月(約5.27%減少結果)、7月〜9月(推定7%減少予測)の減少率より期間別では最も大きくなる様に見えます。
(推定10%減少予測=気象要因含まず、あくまでも球根流通状況からのみ分析。)
各産地ともに、供給の安定化・波の少ない出荷計画が、最も重要なポイントとなるはずです。
(輸入切花に負けない様に。)
09年産南半球産は(2010年1月〜2010年5月生産出荷用)、6月末日現在、前年比、約6%近く球根発注量が増加していたようですが、(全国ベース)今週(7月第5週)に入ってから大きな欠品報告が入り始めました。
「最終入荷数が極端に減らなければ良いが…」、と願っています。
くわえて、09年産オランダ産の生産流通状況は(2010年4月〜2011年3月生産出荷用)、この事が日本の百合産業にとってプラスなのか、マイナスなのか、判断は人それぞれだと思いますが、品薄、やや球根価格上昇基調となる様です。
球根流通過剰が、おきにくい環境が整いつつある様です。「地に足がついた回復」に向けての準備が始まれば良いが、と願っています。
協力市場様へ
次回報告は2010年1月になります。(一部JA北魚沼様との関わりの強い市場様については7月〜10月間の聞き取りも計画しています。)
協力市場様にお願いする期間は2009年7月〜12月分となります。
スピーディーな情報供給が、切花流通の安定化につながれば、と願っています。
次回もよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
以上
詳細はお問い合わせ下さい。
且R喜農園 代表取締役 森山 隆