平成21年4月7日
お客様各位
株 式 会 社 山 喜 農 園
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球根情勢報告
「09年産南半球産百合球根価格表」送付にあたり
平素よりお引き立ていただき誠にありがとうございます。
大変遅くなりましたが、09年産南半球産百合球根価格表を送付させて頂きます。
宜しくご確認下さい。
本年、南半球産百合球根仕入れ、及び価格表作成にはえらく手間がかかりました。
産地 品揃いには万全を期したつもりですが、十分だったかどうかは分かりません。
特にC.H産ピュエウエ地区生産品(当社PUGSコード販売分)については、生産農家、及び関わる主要輸出業者の今年度販売方針から交渉が難しかったです。
結果的に、早期受注時の価格では仕入れられず、逆ザヤとなってしまった品種が、数品種発生してしまいました。
一方、N.Z産 V.Z社生産分 V.Z社オリジナル品種のピンク系については、昨年来のソルボンヌ問題等の影響からか、随分価格を下げて頂きました。
Vletter系の新品種(C.H産 ソネ社 委託生産品)の価格も、Aランク品種の価格は高止まりましたが、B・Cランク品種については、十分価格も下げて頂き、使いやすい価格になったかと思います。
面白くなってきました。
合わせて、カルーソ・ベラドンナ・カリビアンなど、チリで生産するよりニュージーランド・ラカイヤ・ネイピア地区の方が、球根生産時の気象条件がそれらの品種に合っていると思われる球根供給も、本年よりスタートしています。
オランダ産ではいまいち、面白くないカルーソが、チリ産08年産ですら、まずまずの結果が出ています。
チリ産 カリビアンでは、「ペーパーリーフ」の問題が一部切花産地で確認されていますが、ニュージーランド産ではどうなるでしょうか?
大量に作らないで、実験的に導入してみたらどうでしょう。(1ケースでも2ケースでも。)
品種的にも弱いかもしれない。気象条件・土壌条件でどれだけ変わるか?
本年も宜しくお願い致します。
@為替レート
本日までに頂いた注文・次回在庫表配布までの期間に頂いた注文については、1EURO=¥130にて円貨設定致します。
第2回在庫表以降は、やや円安気味の為替レートを適応する事となると思います。(当社為替管理状況により。4月6日TTSレート 1EURO=¥137.9)
A当社手数料
すでにご案内の通り、大変申し訳ありませんが、今回、09年産南半球産百合球根について、若干手数料を上げさせて頂いております。
次回、次作以降は頑張って元に戻したいと考えています。(ドキドキ。)
今回の手数料UPの理由は…
1.結果論ですが、為替管理の失敗。
2.球根が安すぎて、同じマージン率では必要経費が確保出来ない=当社の場合、北半球産と違い南半球産は商系流通比率が高い為。
生産状況
N.Z・C.H共に、良い地域、普通作予測の地域、様々です。
南半球産の場合、掘り取り結果が出るまで、作況品質についてはあまりコメント出来ません。(いつも驚かされてばかり…。)
流通状況
・当社確保状況
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A.H/L.A |
O.H/O.T |
計 |
N.Z産 |
1,313,500球 |
3,655,050球 |
4,968,550球 |
C.H産 |
407,250球 |
2,279,750球 |
2,687,000球 |
計 |
1,720,750球 |
5,934,800球 |
7,655,550球 |
前年比 |
419,050球増加(32.2%) |
358,505球増加(6.4%) |
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A.H/L.A:07/08年産オランダ産減少を考えれば、増加率/球数共に全然足りない。
O.H/O.T:毎年の欠品を考えれば、今このぐらい増えていても結果的には…
現在までの受注状況は約6,950,000球となっております。
ありがとうございました。
・日本全体(主要輸出業者より聞き取り調査 4月3日時点)
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A.H/L.A |
O.H/O.T |
計 |
N.Z産 |
2,870,000球(45.8%) |
13,748,400球(26.6%) |
16,618,400球(29.9%) |
C.H産 |
973,350球(41.8%) |
7,639,150球(29.8%) |
8,612,500球(31.2%) |
計 |
3,843,350球(44.8%) |
21,387,550球(27.7%) |
25,230,900球(30.3%) |
前年比 |
643,350球増加 |
237,550球増加 |
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A.H/L.A:増加率/球数共、思ったよりずっと少ない。09年S.H産A.H/L.Aはもっと増えると思っていた。08年産オランダ産在庫も、あまり有望種が残っていない。
O.H/O.T:思ったより増加していない。慎重な動き。うちは増やし過ぎ?。気を付けないと…。だけど欠品したら…。
※「日本全体での確保数」の品目別球数わきに書いた割合()は当社の占有率。
元々、N.Z産比率が高かったのですが、日本全体と比べると、ややC.H産取扱い率が回復した様です。
Vletter系品種確保が割りとうまくいったお陰だと思います。
宜しくお願い致します。
以上
森山 隆