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平成20年9月24日

お客様各位

株 式 会 社　　山 喜 農 園

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球根情勢報告

08年産ｵﾗﾝﾀﾞ産百合球根在庫表（9/24付）送付にあたり

平素よりお引き立ていただき誠にありがとうございます。

　

9月24日付け「08年ｵﾗﾝﾀﾞ産百合球根在庫表」をお送りいたします。

よろしくご確認下さい。

�@ 為替レート

　　9月に入ってから相場が混乱しています。現在までの球根受注額・発注額・為替管理状況から、今回発行価格表は1EURO=\150.0/152.0-で計算しています。（前回まで1EURO=\151.0/153.0-）

　　正式ﾚｰﾄは、今後の為替ﾚｰﾄの動きを見ながら決定していきます。

　　早期にご注文いただいた方の有利性が確保できる様、ガンバります。

�A 現地栽培状況・作況

「球根の力」の有無は、9月･10月の２ヶ月を待たなければはっきりしたことは言えませんが、06年産よりは弱く、07年産（弱い年）とほぼ同等くらいになるのかという予想です。

「肥大」については、A･H/L･Aは近年まれに見る豊作となる様に思います。（意外でした。）

O･H/O･Tについては、生育の遅れは「肥大」についてだけ言えばほぼ解消されていて、例年通りの大きさまで回復してきているようです。（9月上旬現在）

�B 球根相場消費状況

　歴史上無かったくらい最悪な状勢となっているそうです。（来年一からやり直しですね。）

　日本市場については、昨年対比60〜80％近くの注文が入っているそうですが、その他の多くの国々は0〜30％の発注しか行っていない様です。（前年比較）

　特にﾖｰﾛｯﾊﾟ･ｱﾒﾘｶ市場向けに切花輸出しようとしている国々からの注文がまったく入らない状勢の様です。ｵﾗﾝﾀﾞ球根農家は平均で35％以上の売上げ減を見込まざるを得ない状勢の様です。

すでに、圃場管理放棄廃棄作業が始まりつつあります。数百ha以上の廃棄が確実視されています。

球根相場は価格がつけられない状態にまで悪化してしまっている品種も出てきている為、果たして注文した球根が納品されるのかどうかわからないものも、出てきそうです。

日本国内の切花生産販売情勢も大変きびしくなっていると思いますが、業務需要：個人消費が75：25くらいの割合となっている日本は、「これでもまだまし」な状況のようです。

　09/10年以降は、ｵﾗﾝﾀﾞ産/南半球産とも栽培面積の激減が予測されます。良い球根農家を支えきれればと願っています。

　種苗の安定確保のためには、経済の影響をﾀﾞｲﾚｸﾄに受けてしまう個人消費向けはほどほどに、業務に向けた生産・納品精度を上げていくしか、たった今提案できる事がありません。（だからといってｼﾍﾞﾘｱばっかり作らない様に）品種で逃げようとしないで、数量管理・時間管理の精度を上げる方向でお願いします。

＊ ｵﾗﾝﾀﾞ渡し価格が、前回までの価格と変わっている品種があります。注意してみて下さい。

＊ 遅れていたVletter社の仕入れ価格が決定しました。近年では最も安い価格設定となった様です。

よろしくご確認下さい。

　迷っているのなら、まだ買わなくても良いです。

　前に進むと腹が決まっているなら、もうそろそろ買いだと思います。

　ご相談下さい。

よろしくお願い致します。

　当社試験栽培、きわめて順調に生育中です。ぜひお越し下さい。

　（今週あたり早生A･H/L･Aの見頃です。）

以上情勢報告でした。

詳細はお問い合わせ下さい。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　森山　隆