平成20828

お客様各位

株 式 会 社  山 喜 農 園

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球根情勢報告

 

 

08年産南半球産百合球根在庫表送付にあたり

 

 

 

平素よりお引き立ていただき誠にありがとうございます。

 

 

 826日付け「08年南半球産百合球根在庫表」をお送りいたします。

よろしくご確認下さい。

 

 

T為替管理 

        08年産については1EURO=\150.0/\151.0-の2本立てでご案内させていただいておりました。まだ100%のカバーはできていませんが、納品も始まりつつあります。現在の市場状況を踏まえ、1EURO=\150.0-を適応し、円貨価格決定いたします。

よろしくお願いいたします。

(厳しい為替レートです。正直、本当に利益確保できるかドキドキしています。)

 

 

 

U-@球根流通状況(当社の状況)

 

07年産(最終取扱球数)

NZ

 

CH

 

合計

 

A.H/L..A

501,125

34,825

535,950

O.H/O.T

4,593,270

1,608,445

6,201,715

 

5,094,395

1,643,270

6,737,665

 

 

 

 

 

 

 

08年産(8/26現在確保数)

NZ

 

CH

 

合計

 

A.H/L..A

1,031,400

250,200

1,281,600

O.H/O.T

3,021,835

2,447,495

5,469,330

 

4,053,235

2,697,695

6,750,930

 

 

 

 

 

 

 

A.H/L..A前年比139%増加

745,650球増加

 

帳面上末販売在庫数

 

114,325

O.H/O.T前年比11.8%減少

732,385球減少

 

帳面上末販売在庫数

 

116,260

 

 

 

 

230,585

 

遅れていた掘り取り選別作業も、N.ZC.Hともにほぼ終了しつつあります。

掘り取り期の天候不順の為、予測していなかった欠品報告が入り、O.H/O.T系については、かなり大きな欠品率となりました。(作況による所の欠品報告は828日でほぼ案内終了。)品質チェックもかなり厳しく行なっていただいていますので、輸送中・着荷検査段階での欠品が出ないでほしいと願っています。(追加欠品の可能性あり)

 

当社発注ピーク時の確保球数は、4月中旬段階で7,666,000球でした。発注ピーク数に対しての確保数は、今日現在6,750,930球となっていますので、約12%の欠品となります。

これらの減少数の中にはキャンセル代(発注価格の0%〜100%品種サイズにより。)を払って減らしてもらった数字も含まれています。

 

08年産南半球産球根流通のポイントは、「減らす勇気」をどれだけもてたか。「損失確定」をどれだけ早く決断できたか。という事だったのではないかと思います。

(切花農家の収支がでるのは来年の5月末くらいなので、それまでこの判断が正しかったか、間違っていたか、の答えはわかりませんけどね。こんだけ取り扱い数減るんだったらマージン上げておけばよかった……。無理ですね。他業社さんがんばりすぎです。)

 

A.H/L.Aの増加分は、06/07年産オランダ産で約2,000,000球減少していますので「実質増加」 になりません。オランダ産長期抑制球根が減少して、南半球産の新鮮な球根からの切花を「計画的」に「安定的」に出荷していただき、有利販売につなげて頂けたらと思います。

 

O.H/O.T系の減少は、オランダ産抑制球から南半球産への変更は、当社のお客様の場合すでに経過年の中で終了していると思いますので「実質減」になると思います。

 

 

特記すべき動きは

 

 

 

ソルボンヌ

 

ルレーブ

 

07年産

1,854,475

608,800

08年産

1,033,000

430,350

 

821,475

球減

178,450

球減

 

    これら2品種で合計999,925球も減少してしまいました。

 

 

   ソルボンヌの減少は

@     東日本側の冬場のオリエンタル生産の減少

(気象条件的に白系オリエンタルの生産が少ない。従って今までソルボンヌ率が高かった。)

A     N.ZV.Z社産の大きな欠品。

   が理由だと考えられます。

 

 

   ルレーブの減少は

@     14/16サイズの消費の減少(結局下位等級品は利益が出る単価がとりにくい)

A     C.H産ルレーブ(サザンバルブ社産)の混種率が高すぎて(10%〜30%)この燃料高騰の状勢では、「残り10%〜30%の為に加温できない。」「これは納品しないほうが良い。」と考え、取り扱いを中止した為です。(球根が安ければ使うよ!という人は問い合わせ下さい。安いです!但し混種については文句言わないで。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   U-A12件の主要輸出業社からの聞き取り調査によれば、日本全体では

 

 

07年産(最終数)

 

 

 

 

 

 

N.Z

 

C.H

 

合計

A.H/L..A

1,159,275

142,900

1,302,175

O.H/O.T

16,819,790

7,314,035

24,133,825

輸出業社申告数(8/末)

17,979,065

7,456,935

25,436,000

 

 

 

 

 

 

検疫対象球数

18,021,255

7,314,765

25,336,000

輸出業社申告数    (発注ピーク時7/9

17,535,000

9,046,100

26,581,100

08年産(6/25調査時点)

 

 

 

 

 

 

N.Z

 

C.H

 

合計

A.H/L..A

2,547,000

634,500

3,181,500

O.H/O.T

14,362,775

9,455,475

23,818,250

輸出業社申告数(6/25

16,909,775

10,089,975

26,999,750

 

 

 

 

 

 

輸出業社申告数(5/27

18,161,525

9,604,950

27,766,475

 *527日調査分が08年産の発注ピークだったと思います。

 

*次回調査は8月末日を予定しています。

 

 

 最初の球根の入荷が始まりました。

A.H/L.Aで昨年より約1週間早く入荷が始まっています。

O.H/O.Tでは昨年とほぼ同じ入荷速度となっていますが、品種によっては遅れるものもございます。可能な限り球根納品期間を長期化し、切花の集中出荷が起きないようにしなければと考えています。

 

 品質にていてはまだコメントできません。

 

以上情勢報告でした。

 

詳細はお問い合わせ下さい。

 

                               森山 隆