平成20年8月1日
お客様各位
株 式 会 社 山 喜 農 園
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情勢報告
輸入切花類 輸入数量と輸入価額の推移
平素よりお引き立ていただき誠にありがとうございます。
「輸入切花類 輸入数量と輸入価額の推移」07年版が、完成しましたのでお送り致します。
宜しくご参照下さい。
昨年までとは若干、書式が変更されていますが、基本コンセプトは同じです。
2002年以降については、農水省発行の切花市場統計に「輸入切花」という科目が主要品目については、追加され始めました。(農水が統計表に各々の品目を載せる基準は、私自身確認しておりませんが、流通数ないし流通額のどちらかが全体の1%を越えるとのっかってくる様にみえます。輸入百合はどちらも達していませんが…。)
ご案内の通り、「輸入本数」とは「植検対象本数」ですので、実際に通関が切れて国内に入荷した本数とは違うはずです。
それぞれの切花品目ごとに状況は様々な様ですが、国内入荷後、実際に商品化されないで、廃棄されてしまう花も相当数あると聞いています。
したがって、単純に品目別輸入切花市場流通本数÷輸入本数では、「市場流通率」は出ないのかもしれません。
それでも、資料化する目的はあくまでも、経過年の中でそれぞれの品目が選ぶ流通チャンネルが、「切花市場」なのか「市場外」なのかを調査する為です。
合わせて、品目によって市場流通向きの花材(卸売問屋を必要とするハンドリング、流通の、難しい花)市場外流通でも対応出来る花があるのか無いのかも、さぐれるのではないか?と思い、この資料を作り始めました。
個人的には、5年〜10年という長期間で考えると、「花」という商品は、全般的に卸売問屋機能を利用した方が良いのではないかと考えています。(オランダでは、果物・野菜市場がなくなっている一方、花・鉢物では世界最大市場がヨーロッパ圏内のシェアを着実に増加させている。オランダの切花市場は、生産者組合市場です。)
経済が低迷して生産コストが増加してきている最近では、市場外流通が増える傾向が続いてきた様にみえますが、少なくともオランダでは、市場回帰という雰囲気が出てきている様です。
本当の需給バランスは、市場流通以外知りえない。市場外だと、どうしても「自身の思い」が勝ってしまう。(これまた、品目により様々ですが、少なくとも百合切花については、そうだそうです。)
実は景気が良くてリスクを冒せる時は、市場外が増えて、景気が悪くなると、市場流通が増えてくる様にもみえます。
この資料はあくまでも、「輸入切花」についてのみの資料です。
利用の仕方は様々ですが、それぞれの花材が「誰に求められているのか」、結果、「どの様な流通方法が選択されるのか」、国産と輸入品では違いがあるのかもしれませんが、何かのヒントになればと願っております。
不明な点等ございましたら、お問合せ下さい。
以上
森山 隆