平成20327

お客様各位

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球根情勢報告

 

 

2008年産南半球産百合球根在庫表送付にあたり

 

 

平素よりお引き立ていただき誠にありがとうございます。

 

326日付け「08年産南半球産百合球根在庫表」を送付させていただきます。よろしくご確認下さい。

 

販売状況

  326日現在約7,650,000球 確保

         6,800,000球 受注(昨年受注実績 6,738,000球)

となっています。

 

 前回の情勢報告で報告しております様に、07/08年産南半球産では、L.A百合の取扱いが大幅に増加する予定です。

 

 今現在の受注進捗状況は 

       L.A系   250%(昨年対比)

       O.TO.H系 88%(昨年対比)

 

  L.A900,0001,000,000球増加予定

06/07オランダ産L.A取扱いは当社の場合1,000,000球以上減少予定)

  O.Hは現在約750,000球ほど、昨年の総取り扱い数より、受注数が少なくなっています。

 

 L.Aについては、オランダ産冷凍球(820日〜12月中旬植え)又は、オランダ産新掘り球(12月下旬〜1月下旬植え)の代替として使う需要が開発されたことにより、取扱い数増加となります。

 

  O.Hの受注は、特に東日本の切花農家の皆様を中心に、慎重な仕入計画を立てられていることによって、昨年同時期比較で、遅れ気味となっている様です。(実際、慎重な検討がなされるべきだと思います。)

 

  最終的な取扱い数がどうなるかは、まだわかりません。

 

 

作況

 07年産

 N.Z  バンザンテン社(南半球産対日マーケット最大輸出業社)取扱い球根の青かび、輪ペン腐敗等の事故は、仕入金額に対し5%内外の事故額となりました。これは、南半球産球根の品質上のトラブルによる事故処理率としては過去最大となります。皆様には大変ご迷惑をお掛けいたしまして、申し訳ありませんでした。(V.Z社の品質不良は人為的ミスでした。)

V.Z社は次年度に向けて、対日輸出量を減らしてでも品質管理に万全を期して取り組むそうです。重要な生産地の球根ですから、今年の「落とし前」はしっかりつけていただきたいものです。

 

      その他の地域、又は同じラカイヤで生産しているオーニングス社取扱い分、バッカー社産の球根は、ほとんど事故がありませんでした。『V.Z社のシェアーが高い事もあり、N.Z産のイメージは、06年産は順調・07年産は良くない』と言えそうです。

 

 チリ産   全地域の球根が、06年産比較で良い結果となっています。

      『チリ産のイメージは、06年産はいまいち・07年産は順調』と言える様です。

 

 

 08年産  球根作況

   N.Zチリ産ともに、隔離検疫が免除になって以降、最も良好な気象条件に恵まれています。(肥大の為。品質の為。)

 

ここまでの所は両産地とも良い球根が出来ると考えられますが、秋以降(3月中旬以降)掘り取りまでの天候次第でどちらに転ぶかは、まだわかりません。

   両産地とも降雨量が、少なめにきています。こういう年でも、1年間の降雨量はそんなに大きく変わらないわけですから、掘り取り期の集中豪雨なんて事にならなければ良いが…と願っています。

   主要品種で、作況が悪いと言う情報はほとんどなく、唯一心配されるのは、チリ産(ソネ社生産分)のカサブランカとロンバルディアくらいです。(定植がやたら遅かったから)

 

 流通情勢

   世界中の百合切花産地の中で(オランダ含む)、すでに08年産南半球産百合球根を昨年対比で90%以上発注確保した国は『日本』だけだそうです。

 

   生産国との良好な関係を維持していく為に、これほど素晴らしい事はありません。一方、世界で消費される球根価格より著しく高い価格で仕入れてしまっていたら、それは明らかに日本の球根業社の失敗でもあります。(短期的な考えをしてしまえば)

   原材料がすべて値上がりしていく中で、球根価格だけが下ってしまうのはなぜか?

   答えは「農産物」だからという事になってしまうのでしょうか?

   そうだとしたら、あまりにも「切ない」話です。

 

08年オランダ産/09年産南半球産は栽培面積が『大幅』に減ってくれると信じています。「早期に原材料を確保すること」が正しい状況になってもらわなければ、球根/球根切花業界に関わるすべての人に、「よかった。よかった。」という事にならないですよね。

 

 

  為替管理状況

 107年産オランダ産 百合球根  1EURO=\156.0-200825日受注分まで)

               1EURO=\153.0-200826日以降受注分から)

  となっていますが、

   25日までの受注分の注文で、球根代金を当社取り引き条件(12月末日〜4月末日までの全額決済)で決済頂いた方には、1EURO=\3.0〜以上の為替差益還元を行なう予定です。

 

 207年産オランダ産 アイリス球根  1EURO=\153.0155.0-予定 (全受注期間対象

 308年産オランダ産 アイリス球根  1EURO=\150.0153.0-予定 (全受注期間対象

 408年産オランダ産 フリージア球根 1EURO=\150.0153.0-予定 (全受注期間対象

 508年産オランダ産チューリップ球根  1EURO=\150.0以下(ほぼ確定)(全受注期間対象

 608年産N.Z産チューリップ球根  1EURO=\150.0- 又は1NZ.Doller=\80.0-予定(全受注期間対象

 708年年産南半球産 百合球根 1EURO=\148.0\150.0-予定(全受注期間対象

 

\146.5-で原価計算出来る見込み25

\148.0-で原価計算出来る見込み70

\150.0-で原価計算出来る見込み95%    できるだけ良いレートで計算できる様、頑張ります。

 808年産オランダ産百合球根 現在検討中。判断難しいです。

 

よろしくお願い致します。

 

 

 以上 情勢報告でした。                                森山 隆