平成19年7月13

お客様各位

株 式 会 社  山 喜 農 園

新 潟 県 魚 沼 市 原1280-1

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球根情勢報告

 

 

 平素よりお引き立ていただき誠にありがとうございます。

 

 

且R喜農園06年春夏期百合試験栽培について

 

 6月上旬より透かし百合・LAハイブリットから咲き始め7月13日現在、極晩生の一部オリエンタル系を除き、ほぼ開花終了致しました。

 展示期間中は全国から本当に大勢の方にお越し頂き、大変ありがとうございました。

 せっかくお越し頂いたのに十分なご案内が出来なかった場面が多々あり、大変恐縮しております。

 申し訳ございませんでした。

 

 本年の試験は当社が試験栽培を始めて、丁度10年目の節目の年でした。まだまだ上手に百合が作りこなせていない様ですが、最初の頃の大失敗の連続からみれば、まず「人様にお見せ出来ない」物から「多少は参考にして頂ける」ぐらいの出来にはなってきたのかと感じています。

 

 訪問して頂いた方も多様化してきていて、30を越える市場・中卸・花屋さん・量販店・バイヤー・国内外種苗業者。3年前から始めた隔離栽培(まだ名前もついていない新発表前の選抜段階の品種の試験栽培)の関係から育種会社のVletter and Denhaan リアン ヴレッター氏・ヤンデハーン氏、Mark Lily アーリーペーターソン氏、VAN ZAN TEN ピートブリース氏・ハンスグローリー氏、Mak Breeding ニックマック氏・アーリーアルダース氏、GAV ヘラルド フェルデガール氏・ポール ペッピン氏、又球根生産会社のOriental Andijk社ルネーデ ハーダース氏、切花生産兼球根生産会社からレムコ バン デ マレル氏等、現在オランダで百合育種に関わる団体ほぼ全て(World Breeding社とOriginal 社もテストは行なっているが、今の所は関係輸出業者のみ来社。)の方々が調査にきてくれました。

 

 試験を行なっている当社自身認識していなかった事でしたが「ほぼ全ての育種会社の、選抜も終わっていない新しい品種が、1つの温室の中で、全くの同一管理で栽培される事は、オランダ球根業者の試験温室にも無く、又それらが、各々の会社関係者以外の人間に、全てオープンになっているのは、世界で当社試験圃場だけなのだそうです。」

 育種会社は自社の品種の評価を得る事が最も重要ですが、その後の増殖計画/販売計画を立てる時でも、他育種会社の育種状況の確認が出来るというもう一つの大きなメリットがあるとの事でした。(競争会社の育成進捗状況類似品種に対しての投資価値の見極めなど。)

 同様に球根生産会社にとっても「どの品種の栽培権を取得すれば良いのか」という時に、輸出業者と相談する場所として最適であるとの感想だった様です。

 本来試験栽培は@当社職員の百合球根及び品種についての知識を高める事A当社のお客様は勿論、可能な限り大勢の百合切花栽培に関わる人達に出来るだけ偏りの無い公平な試験を行い、それらの情報を供給したい。誤った知識で誤った品種の流通にならない様に。せっかくの新品種が正しく評価される様していきたい。というのが2つの大きな目標としてスタートした事です。(多くの国内球根業者様にも視察して頂いた事も本当に感激しています。ありがとうございました。)

 

 お越し頂いた皆様から、自分達が考えていた以上の見方や情勢整理がされた事が確認出来た事は当社にとっても大きなプラスとなりました。

 

 本年9月中旬〜11月上旬にも再び「06年産オランダ産百合球根抑制栽培試験」計212品種を計画しています。(本日より球根の解凍を始めました。)

 

 秋のお忙しい時期になりますが、大勢の皆様のお越しをお待ちしております。

 宜しくお願い致します。

 

 

 

 

 

 

 

試験結果について

 

 昨年の試験結果についてはすでに当社Home Pageに掲載されています。又、来社頂いた方には、C・Dに印刷した物を配布させて頂いております。(希望があれば郵送致します。)

 本年試験結果についても近日中にHome Pageに掲載致します。C・Dに印刷した物は希望があれば郵送致します。

 宜しくご確認下さい。

 

 

 

 

 

以上

 

 

且R喜農園

森山 隆