平成19年2月6日
お客様各位
株 式 会 社 山 喜 農 園
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球根情勢報告
07年産南半球産百合球根在庫表送付にあたり
平素よりお引き立ていただき誠にありがとうございます。
「07年産南半球産百合在庫表」を送付いたします。よろしくご確認下さい。
今回在庫表は1EURO=\152.0/155.0-にて計算しております。正式なレート決定は8/9月頃行う予定です。
当社の現在までの発注数は 約 6,4000,000球確保
NZ産約 4,5000,000球(約70%) 確保バランス
CH産約 1,9000,000球(約30%)
約 5,5000,000球受注
(金額では約2,1000,000EUROとなり、内1,100,000EURO分を1EURO=\151.3-で確保してあります。
目標は1EURO=\152.0-ですが、現在は厳しい情勢です。)
日本全体での発注数 約 24,465,900球(9件の輸入業社より回答を得た。2件からは未回答)
NZ産約 16,137,600球(約66%)
CH産約 8,328,300球(約34%)
当社の確保バランスとよく似ているようです。
06年産
NZ産 ゴア産 カサブランカ良、シベリア、マルコポーロ、ルレーブ、ソルボンヌはあまり良くない。
ラカイヤ産 ほぼ全般に良い。
ルレーブ、リアルトはバッカー社が良い。シベリアはV.Z社が良い。V.Z社のマルコポーロ、ソルボンヌ、Wアルベルティは大変良い。
ロット差より産地間の差が際立ってでている。
CH産 ロスアンゼルス産 イエローウィンはよい。
バルデビア産 NZ産には劣るが昨年よりはずいぶん良い。07年産は養成球定植も早くしてあるので期待している。
ピュエウエ産 04/05年産より劣る。06年産の球根栽培時天候が良くなかった。球根定植密度が狭い影響が出てしまった様子。07年に向けて改善が期待される。
07年産
NZ産 約160〜170ha生産。
1月に圃場調査をしてきました。ゴア産、ラカイヤ産にネイピア産が加わります。
ラカイヤ地区のバッカー社とネイピア地区のアイランドバルブ社は09年産よりヴレッター&デンハーン社の委託球根の生産出荷を始める。これまでCHバルデビア地区のソネ社のみの生産だったがNZ産も加わる事になる。期待できると思います。
本年の作は1週間から10日ほど遅れている様です。春から初夏が涼しかったようです。
ゴア産はボリュームと輪付きがやや心配です。ラカイヤ地区、ネイピア地区は今年よりおとなしめの球根ができてくれれば、逆に使い勝手はますます良くなるように思います。
CH産 約390〜400ha生産。
6/7月に圃場調査予定。
作況は輸出業社、チリ生産農家のレポートによれば、平年よりも遅れ気味との事です。全地域とも定植密度がニュージーランドの農家に比べると濃く、天候の影響を受けやすい栽培方法をとっています。この点は見直していただかなければならない点だと考えております。06年以上に「力」のある球根を作ってもらいたいものです。(ちょっと厳しいようです)
* 04〜06年産球根からの切花作況より考察した結果、「各球根産地の発根力と到花速度がカギ」だと思います。
日本全体の消費量が約22,000,000球だとしたら、日照量が少なく気温の低い大坂より東側北側切花産地は、約6,500,000球消費するとした時、品種さえそろえば100%ニュージーランド産が良いと思います。
又日照量が多く比較的気温の暖かい大坂よりも西側南側の産地は55%ニュージーランド産45%チリ産で、約15,500,000球くらいの消費数となるようです。(9月中下旬、10月上旬、12月下旬以降NZ産。
10月中旬〜12月上旬CH産。)
したがって、日本では
ニュージーランド産 約 15,000,000球 約68%
チリ産 約 7,000,000球 約32%
約 22,000,000球 |
というバランスが求められるようです。
06年の実際の入荷割合は
ニュージーランド産 約11,000,000球 約50%
チリ産 約11,000,000球 約50%
となっています。
NZ産はまだ足りなかった様で、不足分をCH産で埋めている状況のようです。当社の確保バランスも日本の動きと一致していました。
ニュージーランド産 約3,393,513球 約50%
チリ産 約3,354,705球 約50%
栽培面積は
ニュージーランド産 約160〜170ha 約30%
チリ産 約390〜400ha 約70%
で日本の消費割合とは正反対となっています。
(前記したように日本全体の輸入業社の確保バランスは生産面積ではなく日本の推定需要に合った確保バランスとなっているようです。)
ニュージーランドは品種数がチリに比べれば少ないので上記したとおりの供給はまだできません。
チリの生産面積は多すぎるように見えますが必ずしも日本向けの生産だけではありません。
切花生産を行う各地の気象条件、使用作方により使用される球根産地、品種の選択が大変重要になると考えます。
早めの確保をお願い致します。(特にNZラカイヤ地区産球根=ゴア地区産とネイピア産は慌てなくて良い。)
以上
詳細はお問い合わせ下さい。 森山 隆