平成18年６月21日

お客様各位

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06年産オランダ産百合在庫表送付にあたり

　平素よりお引き立ていただき誠にありがとうございます。

　「06年産オランダ産百合球根在庫表」を送付させて頂きます。宜しくご確認下さい。

　前回までお送り致しました価格表及び在庫表（３月13日付け及び４月５日付け）発行以来、久しぶりの発行となります。ながらく出来なかったのは６月５日付け「球根情勢報告」にてご案内しました通り、オランダにおける球根流通状況は不透明な部分が多くほとんど動きが無かった為です。

　今回の「改定在庫表」のいくつかの変更要因は

　�@適応為替レートを￥140/142から￥142/144に変更している点（今現在￥136-台で為替予約はしているがカバー率が低く￥140-がやや厳しい状況）

　�A相等数の「新品種＝新流通可能種」と「開発途上種＝育成途上種」を追加した事。

　�Bいくつかの品種が下げ基調となった事

　などの理由からご案内する事と致しました。

　毎度ながら枚数の多い在庫表で申し訳ございません。

追記

球根情勢報告

南半球産

　ニュージーランド産

　ラカイヤ地区。本来雪はほとんど降らない地域だが、30〜40�pの積雪となり掘り取り期に入ったにも関わらず、約１週間近くも停電状態、機能停止した。建物も倒壊の危険があった為、掘り取り選別作業が４〜５日間ストップとなった。幸い発電機が設置されていた為、なんとか冷蔵庫だけは運転状態を維持していた様子（会社により状況は若干異なる。）たまたまオランダ輸出業者（バンザンテン社、ハンスグローリー氏）が現地に入り作況調査に入っていた。作況は平年作となるであろうとの事、作業は20日より再開している。

　チリ産

　特別な情報は無い。

06年産オランダ産

　６月11日〜14日まで現地調査に行って参りました。３日間で約1,300�q、南部と東部と北部。

　３つの主要産地でカサブランカを中心に見てきました。過去３年間ほぼ同日程で同じ週に調査を行っています。

　昨年比較で南と東地区で約10日〜２週間の遅れとなっています。（まるで新潟県の作況の遅れと一緒です。）北部地区で約１週間の遅れです。

　５月中旬に一旦温度上昇したのですが、後半から６月上旬にかけて気温が下がってしまいました。（自分達が調査した時は11日28℃、12日32℃、13日33℃、14日15℃という事で完全に異常な温度推移となりました。本来は17℃〜23℃ぐらいであるべき。）

　球根の生産状況からは本来価格の下げ基調は生まれないはずですが、２〜３ヶ月も価格変化が無かった事。栽培面積増加予測。中国市場の不安定感、イギリスのスーパーマーケットを主要マーケットとしているケニアからの大量キャンセル、燃料代高騰（世界中）、EURO高などの要因から生まれたマーケット情勢の様です。

　一部品種では更なる「下げ」が起きる可能性を含んでいる物がある様ですが、くれぐれも必要品種については確保を進めて下さい。宜しくお願い致します。

以上

森山　隆