平成17年8月11日
お客様各位
株式会社 山喜農園
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球根情勢報告(05年産
オランダ産チューリップ球根)
〜〜 8月8日付 バンザンテン社ハンスダーメン氏からのレポートより 〜〜
平素よりお引き立ていただきましてありがとうございます。
現在までのところ約90%の球根が農家から納品されています。
今年のプラスチック栽培球及びアーリーコンディション球(以下超促成球根)の栽培環境は、定期的に雨にも恵まれ安定した気象条件でした。栽培期間中、昨年比較で約半分しか潅水を行なわずに済みました。極端に乾湿の差がつかない中で肥培されていますから球根の品質(みてくれ)は良いようです。天候によるものと思われますが、子球の付きが少ないので仕上がりも丸くてきれいな形状の球が多いようです(もちろん品種毎に状況は違います)。 納品された球根を検品する段階でも形状と品質の良さは確認できています。
6月中に約2週間30℃を超える日が続いた事により、球根は急速にまた平均的に充実しているようです。これは芽形成にも良い影響を及ぼしています。昨年はこの大切な球根充実期に天候が不安定だったため、同一ロット内においてもステージG到達のバラツキが目立っていました。今年は昨年のようなバラツキが少なく、芽形成は平均的に行われると思います。肥大については極めて平均的な年で、農家から納品されてくる球根サイズには「大小」の偏りがありません。
球根品質、皮質、形状、芽形成とも良い状態ですが、一方でフザリウムについては多少心配しています。超促成球根は比較的問題は少ないようですが、標準球については球根充実期と掘取り期が遅いわけで、7月には相当量の雨が降ったため(平年の約2倍)掘取りが遅れてしまい、フザリウムが最も発生しやすい温度帯(20〜25℃)に過湿な状態で留まっていた球根(品種)があります。これらについては農家からの納品時に検品し出荷停止するよう努めています。このため少なからずの欠品を予測しています。
以上
追記
すでにご案内しておりますが、平年以上に日本向けロット番号が取得できず出荷できないというケースが増えておりご迷惑をおかけしております。主にバイラス罹病率の高さが原因と思われます。今回は早い作型用の在庫表しか準備できませんでしたが標準球については後日ご案内いたします。 ありがとうございました。