平成14年4月23日

お客様各位

株 式 会 社    山 喜 農 園

新潟県北魚沼郡堀之内町原1280-1

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球根情勢報告

 

 

オランダ産チューリップ

 

2002年産

 

流通状況

 

1)

 栽培面積は周知のとおり増加しています。

2)

 ヨーロッパにおける2001年産からのチューリップ切花価格は、最終的には原価ぎりぎりくらいの平均価格となっています(生産されている球数 約36億球の約30%・10億球を超える球数がオランダの切花農家によって消費されている)。採花率の悪さと相俟って切花農家にとってはあまり良い年ではなかった様子です。従って超促成ないし促成用の球根はそれなりに売れているようですが、標準球についてはゆっくりとした動きとなっている様子です。

3)

 昨年秋の定植以降、作況を悪くするような気象条件に遭遇していません。昨年より10日〜2週間も早く花が進んでいるようですし、夜温もしっかり下がっているから葉茎とも硬くて良いコンディションが保たれています。今後の天候が最も大事なのですが、少なくとも標準の冷済納期 Plastic 栽培球の設定納期より大幅に遅れるようなことは考えられない情勢といってよいと思います。過去2年間納期遅れでご迷惑をお掛けしておりますが、今年はある程度期待できると思います。問題は球根品質ということになりますが、ここ2年間のように無理をして急がなくても充分な処理時間が確保できそうですから、少なくとも丈が伸びない・バラツキ等の問題はある程度改善するのではないかと思います。カビ・フザリウムについてはまだコメントできません。

 

 為替は1EURO ¥117〜¥118(1DGL ¥53.1〜¥53.5)で落ち着いているようです。これは昨年適応レートよりも約6〜7%円安ということになりますが、今後発注分についてはオランダ渡し価格が下がる品種も出てくると思います(切花用品種はなかなか下がらない。何故ならオランダ業者は80%以上仕入終了しているので、市場相場が暴落しない限りはなかなか下げない。ケースバイケース)。一部の品種でかなり安い価格が提示されることになるのではと考えています。

 

販売状況

 

 約65件のお客様に向けて販売させていただいておりますが、4月22日現在28件の方からご注文をいただいております。各々の前年比で、すでに90%〜120%近い発注をされている方(18件)と39%〜80%くらい発注されている方(10件)が居られます(超促のみの発注)。昨年同時期でもほぼ同様な推移となっていますが、あまり参考にはならないのではと考えています。切花用球根の消費量が落ち始めて数年経過していますが、すでに「底」を打ったのか、まだ消費が減少するのかわからない情勢です。輸入切花の本数が市場流通統計に入ってしまっているためにわかり難くなっていますが、いずれにしても相当数減少してきているのは間違いないようです。