平成24913

お客様各位

株 式 会 社  山 喜 農 園

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百合球根情勢報告

 

平素よりお引き立ていただき誠にありがとうございます。

 

暑いですね!まだ暑いです。物は出来てますか? 相場が安いですね…。大変です…。

 

切花生産・切花販売状況が良くない時の情勢報告は本当にきついです。

出来るだけ暑苦しくならないようにしたいのですが、元々暑苦しい男なもので…。

出来るだけシンプルに!

 

12年産南半球産

順調に入荷中。N.Zにおいては、主要港技港などがあり、例年よりやや遅れ気味ですが、両国分とも10月末までには入荷完了予定となります。

 

やや芽動き気味の着荷が確認されています。

L.Aを含めて昨年よりお客様への納品がやや遅い様です。

11年産オランダ産百合球根が消費しきれているのでしょうか?

 

弊社の場合、91日現在の未納品球数は例年より約50万球少ない様です。

 

例年4月・6月・8月下旬に日本市場の取引数量を調査しておりますが、本年は4月末に調査しただけです。(弊社ホームページ参照)

4月末の段階で日本全体では、やや買い過ぎなのでは?と個人的には感じておりました。

 

さて、実際の入荷はどのくらいになるのでしょう?

輸出側の調整作業が終了したころ調査したいと思います。

 

世界市場に対しては、一千万球以上の球根が未販売状況となっている模様です。加えて11年産オランダ産については、オランダ国に数千万球、中国国内にも数千万球、行先の決まらない球根が不良在庫化している様子。(90年代の日本みたいですね…。)

 

困ったものです。

 

11年産国内産(新潟産遅堀)

暑さが際立っている今年の事ですので、良い結果となれば良いが…と願っています。涼しく(寒く)なってからのウイルス症は若干心配されますが…。

 

11年産オランダ産

日本全体の入荷数量はまだ分からない。8月末日までは約1.8%減少。(植防速報値)

          弊社の場合約1,500,000球減少(約4.4%)

 

青カビ、鱗片腐敗は少なくなるだろうと予想しておりました。ブルレスカ・サンブッカなどの特定品種で確認はされています。その他の品種では、予測よりやや少なめに出ている様です。

 

シイラTLS.TL.VOF、ビビアナ2N.TLS.TL、コンスタンタ2Nなどでかなり高い割合でのブラックノーズが発生してしまいました。その他の品種では、予測通りやや少なめに出ている様です。

 

大変ご迷惑をお掛けいたします。申し訳ありません。事故処理は順次行ってまいります。

 

仕入元は全てV.Z社となっておりますので、どんな原因で事故が起きたのかの調査を進めております。

 

掘り取り期・球根処理期から、マイナス1.5℃への移行中の問題と考えております。

 

次年度にはこのように事故を起こさないよう対応していく所存です。

 

夏場の定植採花には、欠かせない品種・コンディションと考えます。

 

失敗の原因を見極めてしっかり対応していきます。

 

透かし・L.Aでは古い品種を中心に、当年の夏場の暑さに耐えきれず、加えて輪付きの悪いロット等も確認され苦戦しています。

R.トリニティでは昨年ワーストと言われた球根生産者の球根が、ベスト品質になった。C.デジールにおいては過去3年良いと言われていた球根生産者の球根が良くなかった。同じくC.デジールでは今年一番良い結果が出たと言われた球根生産者は、12年産ではその品種の生産を辞めていた。他クーリア、ブライトダイヤモンド、バティステロなど不安定な状態です。

新品種群は、品種毎に間違った使用時期に使わず正しい時期に使えば、古い品種よりは気象変動に耐えやすいという結果が出ています。

 

上記品種は、日本の切花市場にとって大切な品種であり(且つ日本市場にとって重要な花色でもあります)、これ以上の品質劣化が進まない様、どんな対策を立てればよいのか現在模索中です。

 

シベリアHCLTL、インディアンダイヤモンドでは高い濃度のLMOVが確認されました。

春の発症率と夏場の発症率の差は大変大きなものでした。この点においてはPlamvに似た傾向を示したともいえます。

基本的には罹病率の高いものは絶対扱わないことが目標です。

 

それでも避けられない不測の事態を想定した品種の使い方も検討していかなければならないと思います。(例えば810月の3ヶ月間しか採花しない等。)特にインディアンダイヤモンド。この品種に敵う夏用品種は無い?現在カジノロヤイヤル、タリスカー試験中です。

 

/冬には切花相場改善することを願います。

 

12年産オランダ産

91日〜6日までオランダ出張してまいりました。

今回はJFTA派遣の形での出張ではなく、あくまでも個人的な出張です。

 

4月・5月・6月の天候はあまり良くなかった。『7月』・『8月』・『910日』、までの天気は良かった。

 

例年より1週間ほど早い出張でしたので、畑で確認した植物体は『やや若いかな〜』『生育がやや遅れているのかなあ〜』という印象です。

 

局地的に天候が違う、いわゆるマイクロクライメートと表現されるような天気具合だった様で、『オランダ全体ではどうだ』とは言いにくい。

 

南の傾向は?東・北の傾向は?とか、地域ごとの傾向も示しにくいのですが、感覚的には、『東は例年より良い』『南は例年並み』『北は例年より良い』という印象です。

 

2.5週間このまま暖かい日が続けば、作は『普通』から『やや良い』となるでしょう。

 

近日中に13℃近くまで日中温度が下がり、夜温が10℃を切るようなことになれば『普通作』くらいになるのではないかと思います。

いずれにしても10月上旬にはある程度見極めがつくように思います。

 

球根圃場におけるLSVLMOV等の確認は、時期的に難しい。(6月から7月に見るべき)

昨年の9月と比べて圃場で見えるPlamvは、少ないように感じました。

日本向け主要な品種の圃場確認で1%以上発症というロットは、少なかったように感じました。(見えなかっただけ!)

 

Plamv、に対しての問題意識は相当高まっていますが、その対応には若干バラつきがある様です。

 

今冬の事例でもありました様に、12年産オランダ産において昨秋/今冬に養成球鱗片を調査した段階で、01%未満の罹病率ロットは、おおむねその数値に近い水準で留まる様です。(89月の葉を検査した時)

一方13%程度の罹病が確認されたロットは10倍くらい蔓延してしまう様です。(1035%以上になる。89月の葉を検査した時。)

 

これはO.H/O.Tだけではなく、A.H/L.Aも同様です。

この情報は非公式情報です。公的機関の発表ではありません

 

あくまでも罹病率であって、発症率ではありません。念の為。

 

今春以来、オランダ各輸出業社との協議を行いながら、今現在昨年比約80%の球根確保を進めました。

受注は約78.5%となっております。(昨年比)

鱗片検査時00.5%以内のものを確保する方針で作業を進めていきます。絶対に逃げきれられるかどうかの自信はありませんが、各輸出業社とも相当厳しい仕入交渉を球根生産者と行ってくれている様です。

 

日本全体では約6585%くらいの仕入契約が実行されている様です。

 

前記しました様に、11年産オランダ産百合球根は国際事情に対して数千万球規模で過剰であり、12年産南半球産も生産球割合から言えば、さらに酷い流通状況となっている様です。

 

世界の百合球根消費量(又は生産量)は約1516億球の間ではないかと考えます。(本当はあと1億〜2億球くらい少なくても良い?)

日本は約14千万球です。(5百万〜7.5百万球くらい少ないほうが良い?)

 

CnbHobahoIGHなどの生産農家/輸出業社との取引を結ぶ仲介業社のコメントではなく、一部の生産農家、輸出業社のコメントでは、

農家:輸出業社との契約は約35%(取引全体)

輸出業社:世界球根消費市場との契約は約35%とほぼ一致しています。(これは日本市場を含めた全体の数値です。)

 

日本の仕入契約作業は、世界の中で、突出して早くなっている様です。

 

4軒の輸出業者からの聞き取りでは、昨年取扱い比で、5558%くらい農家との契約を進めている輸出業社があります。(日本が仕入れる主要輸出業社です。)

 

取引後半の暴落が予測されても、仕入契約を先行させ良質ロット確保に努めている表れだと思います。

 

世界市場の悪化・品質問題の両面から『昨年比55%とは、当年取り扱う予想球数だと80%仕入れ到達しているかもしれない』という会社もありました。(大きく取り扱いを減らす想定をしている会社があります。すごく慎重です。)

 

球根価格下落と品質確保とのせめぎ合い。輸出業社、輸入業社ともに悩み深い状態が続いています。

 

養成球鱗片検査での数値(南半球であれば78月確認、北半球であれば12月確認)

養成球の葉検査での数値(南半球であれば34月確認、北半球であれば9月確認)

開花球納品球根検査での数値(南半球であれば89月確認、北半球であれば121月確認)

 

南半球産取引開始を葉検査終了後の3月下旬〜4月上旬まで待てるか?

12年産は待てたはず。13年産も待てるはず。(世界消費状況から。)

 

北半球産取引開始を、葉検査終了後の9月上旬〜下旬まで待てるか?または少なくともLMOV確認ができる7月末まで待てるか?12年産は待てたのか?13年産は待てるのか?

 

対応しなければならない生産農家数とロット数が多いので難しいのか?

(どの農家の球根をどの輸出業社が扱うかはある程度決まっているが、南半球ほどはっきりとはしていない。かなりの割合で取引先が動いてしまう。従って、良品質農家の球根ほど、どんな市場環境でも先物取引になりやすい。切花と同じ農産物ですから、高く売れるところに行きますよね…)

 

弊社としては、養成球鱗片検査時実質00.5%を確保してもらえる様要望し続けたいし、出来ない場合はどの様に出来ないのか、リスクはどの程度考えなければならないのか十分検討して、今後も確保作業を進めていきたいと思います。

 

品種/コンディションによって対応出来ないものが相当出そうだからです。

 

今さらながら、日本/オランダのウイルス基準の設定の正しさが分かる状況ですなあ〜。

 

O.H/O.Tは品種更新を進めたいのに進めにくい。(見極めがつきにくい。)

 

A.H/L.Aは品種更新を進めたくないのに(計画生産計画販売実行/実現の為)オランダ球根生産品質状況から、品種更新を進めたほうが良い

(但しA.H/L.Aは、新品種価格が在来系並みに値ごろになってきたし生産的観点から有望な品種は増えています。後は日本での市場性があれば!)

 

 

苦しくて前を見て進むのが大変な年となっているように感じますが、頑張るしかないです。

 

稲刈り時期を迎えつつあるようです。雨が降らないで作業が順調に進むことを願います。

 

やっぱり暑苦しくなりました。ごめんなさい。

 

9月末/10月上旬A.H/L.A咲きます。(弊社試験圃場)

 

ぜひお越しください。

 

詳細はお問い合わせください。                            森山隆