平成221215

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球根情勢報告

12月期オランダ出張報告(127日〜1212日)

 

 平素よりお引き立ていただき誠にありがとうございます。

 12月期オランダの出張報告(127日〜1212日)いたします。よろしくご確認ください。

 

 羽田→パリ→アムステルダム 約3時間遅れ(アムステルダム霧の為、離陸できず)

 アムステルダム→パリ→羽田 約30分遅れ ほぼ予定通り

 

 JALオランダ事務所閉鎖・羽田国際便増便に伴い、初めて使用した路線。

 

 パリのシャトルドゴール空港はオランダ人の情報から、あまり良いイメージは無かったので、不安だったのですが、系列の違うエールフランス航空がJALの搭乗券を発行してくれるなど、まずまずのサービスでした。

 

 前もって入った組がパリの降雪、アムスの霧の為に2日も足止めを食っていたのでかなり心配はしましたが、まずまずの結果でほっとしています。

羽田発JAL便は、成田発JAL便フランクフルト経由より約10,000円高かったので「うまくいかなかったらいやだなあ〜」と思っていたので、羽田空港出発/帰国時の快適さを大きなプラスと考えればまずまずでした。日本で仕事できる時間が12時間、オランダで約4時間くらい、余計に営業時間換算で仕事ができるので10,000円の価値はあったと思います。(深夜フライトだから。)

 

掘り取り状況/予測される球根品質

1)A.H/L.A/Longiは、良いところまで進んでいました。

 欠品報告も完全に終了していませんが、90%の品種の報告が実行されていると思います。

 

A.H/L.A/Longiの受注状況

確保数

在庫数

09年産

13,760,000

0

10年産

13,469,700

600,000

(現在までの受注数 12,869,700球 前年比93.5%)

 

ほぼ実在庫と言える在庫です。『促納可能在庫表』は、近日中に発行できる様になると思います。

 

 セベコデジール16/18Rトリニティ16/18、ビューソレイユ14/16など夏場用品種の欠品率が高かったのでかなり不足感を感じていますが、まずまずの結果となったのではと考えています。

 国際的にはイエローウィンの大量欠品予測(まだ報告できません)と合わせて黄色系の不足感が強い様です。どうやらイエローウィンの不足は、コンカドール・マニサ・ベラドンナでは代替えにならないで、むしろ黄L.Aが代替えに仕向けられている市場がある様です。冬作用には、球根生産の不安定な11年産チリ産セラダが、あまり当てにならない様なので、10年産オランダ産セラダ・パビア・モナ等の在庫を作っておきました。

 

 ほとんどのA.H/L.A球根は1124日圃場凍結前の掘り取りとなっていますが、今年の球根は充実度の進み具合が早いので、早掘によるところの心配はあまりしていません。後でO.H/O.Tの項目で触れますが、例年より糖度のピーク到達が明らかに早いそうです。(充実していると言う所以)そしてピーク点が低い様です。(ブドウやリンゴが甘くないのと一緒。)

 ピーク到達が早い、そして到達点が低いという事は、痩せてくるのも早くなるという事です。気温が低い年に作られた球根は様々な意味で変化に敏感です。十分な注意が必要だと思います。

 

2) O.H/O.T/L.Oはいぜん不透明です。

 1124日〜128/9日まで、約2週間掘り取り作業が出来なかった様です。9日〜13日まで再び掘り取りが実行されています。14日からは再び寒波が入ったそうです。今現在の未掘り取り面積は不明ですが、かなり良いところまで進んだ様です。

 

 0309年産のオランダ産ユリ球根の世界市場に向けての輸出状況から分析するに総輸出数が115千万球を越すと、どこかの国で過剰輸入、球根価格下落・切花価格低迷となるようです。また総輸出球数が115千万球以下であれば、世界中がまずまずの状況となる様です。

 09年産については、中国/台湾が大幅に球根輸入を増加させた為、それらの国では切花価格がやや低迷した時期があった様です。

 全体の状況の把握はまだまだ先の話ですが、オランダの切花市場売り上げも、前年比大きく改善した様なので、球根が余ってだぶつくという状況には国際的にはならないのではないかと思われます。

 

 11年産南半球産からは過剰感の兆しが出始めると予想しておりますので、まずは10年産オランダ産の結果をしっかり確認してからの取引対応で十分だと感じています。

 オランダ産輸出業社(主要南半球産球根取扱業社)の次回来日は1月中/下旬と聞いておりますので、その頃までオランダ産の結果が確定していればありがたいなあと思います。

 

*ところで、約2週間も掘り取りがストップするとういう過去には記憶にない状況になっている中、1回目の凍結前に掘り取られていなかった栽培面積がO.H/O.Tベースで400ha/1800ha(約22%)という事は、逆に言うと、いかに作業を進めていたのかという事も言えるのです。春から秋まで大部分の時期が天候不順だったのに、例年に比べて実は掘り取り作業は大幅には遅れていませんでした。(ただし、集計作業は遅れている。)

球根の肥大条件・力を蓄える条件が少なかったのに、今現在のO.H系の糖度は15℃くらいに到達している品種が確認されているそうです。例年なら今くらいの時期の糖度は1112℃くらいにしか到達していないのだそうです。

 

*ちなみに、10年産新潟産は全く逆で、今年は芽形成も糖化も遅れています。夏が暑くて、秋も暖かだったわけですから、当然と言えば当然です。こちらの方が、抑制作型、特に酷暑期使用に向いた球根となるわけです。

 

 10年産オランダ産は糖度のピーク点も低いことが予測されます。(オランダの今年のブドウは鳥も喰わない。そしてリンゴ・砂糖大根の糖度も相当低いとのことです。)

 

 後半燃料切れしやすいんだろうなあ、と思います。十分な注意を持って臨みましょう。

よろしくお願いいたします。

 

O.H/O.T/L.Oの受注状況

確保数

在庫数

09年産

20,880,000

0

10年産

21,628,264

984,000

(現在までの受注数 20,644,264球 前年比98.8%)

 

*このO.H/O.T在庫数が今後の欠品対策用として十分かどうかはわかりません。

 今後予測される欠品数がどれだけになってしまうかが分かりません。

 今現在の在庫数は今後「やっぱり無かった」という品種も含まれています。(逆ザヤになっても、既存の注文品種の納品率を下げないためにとった対応)

 可能な限り早く情勢をお繋ぎしますので、対応のほどよろしくお願いいたします。

 

以上 

森山 隆