平成22930

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球根情勢報告

 

10年産オランダ産百合球根在庫表送付にあたり

 

 

 平素よりお引き立ていただき誠にありがとうございます。

 

 10年産オランダ産百合球根在庫表(929日発行)送付いたします。よろしくご確認ください。

 

※今回の在庫表は、本年、流通期間の中でも、重要なタイミングに発行される在庫表となるはずですので、注意してみて下さい。

 

10年産オランダ産は「不作」を見込んでいます。大球を中心に高い欠品傾向となる事を見込んでいます。

 

※具体的にどの品種、どのサイズがどのくらいの割り合いで欠品するのかはわかりません。

 

O.H/O.Tについては

 

   1)09年産南半球産、O.H/O.T百合球根の推定入荷球数、  20,703,000球。

 

   2)10年産南半球産 O.H/O.T百合球根の推定入荷予定球数、23,203,000球。

 

   3)上記の様に、南半球産の入荷予定球数は、前年より増加していますので、2011年の2月〜5

いっぱいぐらいの切花流通の為の球根は、それなりに確保されている事になります。

 

   4)2011年の5月中・下旬ごろから2012年の2月上旬ぐらいまでに切花をする為のO.H/O.T

(=10年産オランダ産)について、まだ発注率が90%を下まわっている方々は、発注率を上げておいた方が良いと思われます。

 

A.H/L.Aについては

 

   1)09年産オランダ産抑制球については世界的に余剰在庫がほぼ無いぐらい、きれいさっぱり売切れです。(日本の入荷量も減)

     09年産南半球産 A.H/L.Aは約4,000,000球入荷。

     10年産南半球産 A.H/L.Aは推定約3,000,000球入荷予定。

 

   2)09年オランダ産長期抑制球流通数減少と10年産南半球産の流通数減少から、2011年の3月いっぱいぐらいまでは、品薄の状態が続きます。

 

   3)10年産オランダ産A.H/L.A113月下旬からの切花流通に使用されますが、船足の関係で、入荷が遅れ気味となる事も予測されている一方、8月、9月、の天候不順により、ボトリチスの発生が例年より23週間早まっており、結果掘り取り結果がでるのもやや早まる傾向となる事も予測されています。したがって最終調整のための受発注業務、早期輸入分の納期確定も早く行わなければいけないと考えられます。

  

 

   4)特にご注意いただきたい事は「日本の来年の夏は暑いのか?」

     もし暑いと予測されるならば、1サイズ大きめの球根を買いましょう。もしくは輪付きの良い品種を買いましょう。丈の伸びる品種を買いましょう。

     10年産オランダ産は45月が涼しくて、89月が涼しくさらに雨ばかりという条件で球根が栽培されています。(力があるわけない!)

     6月〜7月がいくら良くても内リンペンの充実というわけにはいかないし、何より、例年より早く「ボト枯れ」してしまった球根だという事を忘れないでください。(ちなみに畑にボトリチスを入れる時期を調整して球根サイズと充実度をコントロールする事は、球根農家の栽培技術です。ボト枯れは決して悪い事だという認識はオランダ側は持っていません。)

 

     今年はそれが早すぎるのです!

 

   5)もう一つ、10年産オランダ産A.H/L.A購入の際に注意頂きたいのは、11年産南半球産A.H/L.Aの流通状況です。チリ産はあまりあてにならないですが、(様々な理由で・・・)NZ産については生産流通量が、少なくとも09年産並みには回復する予定です。

     その分のスペースは残しておいてください。

 

     11年産南半球産A.H/L.Aは、11年の11月〜123月末くらいまで切花流通に使われます。

 

11年産南半球産の取引は、どんなに球根輸出入業者が早く動いてほしいと頼んでも、有望な品種を買いた

いから早く予約しておこうと思っても、「他国の仕入が大幅に先行して始まらない限り」(そういう風に言っ

てあおる輸出業者がいるんですよ!困ったことに・・・)早く始めるべきでは無いと思います。

 

 

   1)1番の理由は、球根品質の、品種ごと、産地ごとの、情報を今までの常識を無視して、もう一度再考しなおさなければいけないからです。(例の問題の為。)

 

   2)2番目の理由は南半球産O.H/O.T球根の流通量の増加がオランダ産抑制球/促成球減少で切花の需給バランスがとれているかどうかの見極めをするべきだと考えるからです。

 

     理想的には2月下旬ぐらいからの取引(輸出入業者間)スタートが1番ありがたいのですが・・・。(本当はもっと遅い方が良いけどそこまで他国は待っていないと思います・・・。ただし、2012年の旧正月は1月中と早くなるため、彼らにとって重要なのは、10年産オランダ産。それらの国の11年産南半球産取引は例年よりゆっくりとなって良いはずです。)

 

 

参考

09年産オランダ産最終取扱い数 約34,636,000球   ( )内の%09年産の総取扱数に対しての割合。

 

対輸出業者発注予約数

お客様からの受注予約数

09年産099月末

31,792,000球(91.8%)

28,331,000球(81.8%)

10年産109月末

32,830,000球(94.8%)

30,465,000球(87.8%)

前年比

3.3%早い

7.5%早い

 

※球根流通情勢にあわせた動きをとっていただきありがとうございます。

 

※最終的な取扱い数が昨年並みになるかどうかはわかりませんが、オランダの流通状況からいくとこれから

買うのはちょっと厳しいかも?と感じています。確保しすぎにならない様に、早めに確保してください。

(欠品予測がもうついている品種は在庫表にのっていてもいきなり無くなったり、値段が変わります。すみません。)