平成211216

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球根情勢報告

 

2009年オランダ産百合球根在庫表送付にあたり

 平素よりお引き立ていただき誠にありがとうございます。

 

 最新の在庫表をお送りいたします。よろしくご確認下さい。

 

 09年産オランダ産のポイントは

「やや強めの欠品傾向」(08年産はひどい欠品だった。)

   「球根は少なくとも08年産より力がある」(08年産はさほど力のある年ではなかった。)

   「青カビ・輪ペン腐敗は08年産よりやや多め」

08年産は記憶にある中では最も腐敗系事故の少ない年だった。)

   「8月以降出庫は一部O.H/O.Tでかなりの冷凍障害が発生しやすい傾向」

08年産は平年より少なかった)

 となる様です。

 

*暖かい春、夏の干ばつ傾向は、9月まで続いた為に生育遅れとなり、10月中旬の強い「霜の害」(プラスの面もあります。)12月第1週まで続いた暖かすぎる秋・初冬。土の中で低温積算することが出来にくい812℃の地温が維持されたことにより、芽が相当大きくなってしまいました。

 輸出業社は、農家から球根を受け取った後、例年よりも早めに2℃以下の温度設定をせざるを得ない様です。(まだ十分な休眠打破の為の、そしてボリュームを出す為の45℃の低温積算がされていないのに…)

 

 促成栽培用の球根管理と、抑制栽培用の球根管理を一度に行わなければいけない球根農家・輸出業社は大慌て、てんてこ舞いの作業を進めている様です。

 

 今週から寒波が入り、週末には運河でスケートが出来るくらいになる様子。

 

 まだ、掘り取りの終わっていない球根は大丈夫なのか?心配です……。(特にO.T系)

 

 11月末まで日本が発注した球根は推定106,000,000球、

 08年産の総輸入数は117,421,000球、

 今後かなりの欠品も予測されていますので、08年産を上回る輸入数にはならないのでは、と思います。

 

 国内の輸入会社が、帳面上持っている在庫は概ね510%の範囲。2002年以降、日本は推定35%もオランダ産の輸入球数を減少させています。減らす事はネガティブですが、タイムリーに経済情勢に合せているとも言えます。

(なんでも前向きに捉えましょう。)バブリーに増加させるよりよっぽどましだと考えましょう。

 

 品質管理・数量管理・時間(納期)管理の精度を上げることが、生き残る切花生産地のやらなければいけない事だと思います。

 

 球根屋も頑張りますので、皆さんも頑張ってください。

 よろしくお願い致します。

 

 森山 隆

以上