平成201121

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球根情勢報告

 

08年産オランダ産百合球根在庫表送付にあたり

 

平素よりお引き立ていただき誠にありがとうございます。

 

 08年産オランダ産百合球根在庫表(11/20付)をお送りいたします。

 よろしくご確認下さい。

 

 本年も残すところ約40日となりました。(大変な年となりました。)

 

 我々球根業界では1995/1996年の2年間を、「百合クライシス」という言葉で記憶されていて、球根相場の大暴落を経験した年となっています。(その頃、花はまだ高価だった。)

 

 ほとんどの日本の球根業社は、その時に経験した事は忘れていませんので、慎重かつ、マーケットとのバランスを取りながら、商売を行ってきたと思います。

 

06/07年と2年間、生産過剰による球根価格の低迷を経て、08年産は、作付面積を減らして需給バランスを取るはずの年だったのですが、大変残念な事ですが、本年またしても価格低迷の年となってしまった様です。(世界の球根需給バランスが大きく変わってしまう。)

 

 本年の球根価格低迷は、オランダ百合球根生産産業を、崩壊させるに値するくらいのインパクトがある様です。

 

 09年産オランダ産以降は、今までの常識がまったく通用しない、新しい流通を模索する年となるのだろうと感じています。(昔に戻るだけかも知れません。)

 

 約50年前に当市(旧堀之内町)において起きた、球根大暴落事件からの復活に似たプロセスを辿る事になるのだろうなあと思います。(ほりのうち花き園芸組合のホームページ、魚沼・花・ほりのうち・「豪雪は花のゆりかご」ご参照下さい。)

 

 暗いニュースばかりで、現実も本当に厳しい状態ですが、この不況感の中で、「百合の花」の立ち位置、花産業、花消費の中で求められる役割は何なのかを、しっかり検討・再確認する時だと思います。

 

 「中心花材」と「サイドフラワー≒増量花材」。

 

 80年代、90年代前半の「サイドフラワー」の代表は、宿根カスミ草、スターチスだった様に思います。(これらの品目は、当時と現在で消費される場面が、相当変わってきているのだろうと思います。)90年代後半、2000年代にその役目を果たしてきたのがアルストロメリアや、トルコギキョウだった様に思います。(増量花材は、専門店の皆様の加工技術表現花材とも言えるかも。これは相当重要なポイントだったと思う。)

 

 専門店の皆様にもう一度百合を見直してもらいたい。「買い手の気持ち」を(消費者がその花を求める理由を)如何に表現できる花になれるか。

 

 消費者の皆様が持っている百合の花のイメージ(その人の気持ちと言い換えられる)を、専門店の皆様に表現して貰える、加工原材料になれるか。

重要なポイントだろうと思います。

 百合は増量花材ではありえない。透かし百合もL.Aもオリエンタルも思いを表現する「中心花材なのでは」、と思います。(球根切花のチューリップ・アイリス・グラジオラスは消費者からみた時、皆はっきりとしたイメージが出来ているのでは?それぞれしっかりとした個性がある。球根業社だからそう思ってしまうのでしょうか?)

 

 ある流通関係の方からのコメントは、

高級品を扱う専門店の方が採用してくれた品種・品目・企画が注目を集め、チェーン展開している花屋さんの企画に採用される。そんなステップを踏みながら、徐々に裾野が広がっていく。彼らにその「花のイメージ」をしっかり作って貰えれば、最近では消費者の目に最も近いであろう量販店でも、積極的に扱って貰える様になる。専門店と量販店とのニーズの差をしっかり理解する。

球根切花は古くて新しい花。生産者は各々の気象条件・土地条件の中で栽培された「植物としての百合」の特徴を花屋さんに、もう一度一生懸命伝えて行こう。

「不景気でも好機と捉えられるのは、むしろ百合やチューリップの方がチャンスは大きい。」=「一本の花が、一つの花が、伝える力」。不況の中では、一番大事なことなのでは。

「量販店にも高級花として・季節を代表する花として扱ってもらう為の努力を生産者達でだけでなく、流通業者と共にがんばっていこう。」と言ってもらえました。

 

もう一度「俺の、俺たちの、百合の仕事は?」を考えましょう。

 

 作況及び流通状況

 

 透かし百合/L.A/鉄砲百合系

 良くない。大球は不足ぎみ。販売が順調に進んだ品種は欠品傾向となっています。

 

 透かし百合の一部/L.Aの一部で、底値をつけて価格回復してきた品種が出てきました。

 先月同様底値に張り付いたままの品種数のほうが、今はまだ多いはずです。

 

ここまでに(11月中旬)掘り取られなかった球根は、ほぼ廃棄されると思います。(仮に掘り取られたとしても、農家倉庫在庫となり、速やかに輸出用処理がされなければ、品質上扱えない。)数百ha分の行き先が見つからなかった様です。輸出業社/輸入業社の在庫は例年比較で相当少なくなっています。「もっと価格が下るのでは?」という事はもう無い、と思います。(少なくともオランダ球根市場価格は)

 

 輸出業社は、昨年まで、南アメリカ・イギリススーパーマーケット用に確保していた球根を、日本から追加注文が来ればそちらを削ってでも、私達に回してくれていましたが、08年産はそれらの国の需要を、「相当危険視しています。」(何時契約が流れてしまうかもしれない)。

 

 従って、輸出入業社の在庫は、相当タイトな状況となるようです。主要輸出業社のコメントは、11月末くらいには価格上昇、又は、このままの価格で売り切れというケースが増加するという分析を始めています。(それくらいナーバスになっている。神経質になっていると言う事だと思います。)

 

 必要な球数は、確実に手配してください。(特に主要品種については、急いだほうが良い。)

 

 

 O.H/O.T/L.O

 良くない。大球は予測したほど掘り取られて来ない。販売が順調に進んだ品種は欠品傾向となる予定。

 

 O.H/O.T/L.Oについては、まだ底値を探る状態。価格回復してきた品種はまだほとんどありません。先月よりだいぶ下っている様に感じます。Z.P社が、ヴレッター社セット販売品種の在庫分の価格を大幅に下げてしまいました。(あまり使いやすい品種・サイズはないみたいですが…)

 

オリエンタルにとっての11月中旬は、掘り取り期から考えて、透かし/L.Aにとっての10月中旬くらいのイメージなのだと思います。

 過去数年間の球根価格下落年の動きからいけば、だいたい11月下旬・12月上旬くらいが底値で、12月後半くらいから売り切れ・欠品報告という流れになる様です。(オリエンタル系の11月在庫表価と12月在庫表価には、大きな差は出ないと思います。)

 

 

 世界中が球根購入を控え気味に行っている様です。

アジアにおいては、韓国(輸出依存型)・台湾(自国消費型)が仕入を進めてきたそうです。

中国(自国消費型)12/1416/18ソルボンヌ・シベリアを、今回価格表適応FOB価より高価で買い始めた様です。(部分的な動きですが…。)

インド(自国消費型)が注目され始めてきた様です。

 

 日本は、11月中旬の段階で約100,519,000球発注確保となっている様です。(輸出業社からの聞き取り調査)前年対比▲31,300,000球(▲23.7%)。

前月10月中旬より約9,000,000球発注数が伸びているようですが、その内5,000,0006,000,000球は、ドライセール用種球の注文だったそうです。(日本の百合球根ドライセール市場は、約12,000,000球といわれています。)

 

 「良い球根を確保する為には?養成球根定植前・養成球根掘り取り前の確保。」という原則は、中長期的に守られるべきだと考えます。

 

 必要な球数は、買いすぎにならない様に相当数を手配してください

 (本当はもう買ったほうが良い。と言いたいのですが、品種によって状況が違う。

   注意するのは、ソルボンヌ・シベリアです。L.Aの主要品種が価格回復又は売り切れ水準に近づいて来ているみたいなので、何時かはわからないが、同様な動きを示す可能性がある。

   マニサ20/UPが売り切れ(22/24は在る)イエローウィンが不足気味となりそうなのはビックリです。)

 

 球根輸出状況

 極端な例かもしれませんが、球根農家は、2反歩だけ掘って残りの1.8町歩は掘らない、という非常に作業段取りの悪い仕事をしています。このため、対輸出業社への納品は非常に不安定な状況となっています。

 

昨年は年内に13本の40feetコンテナが入荷しましたが、本年は10本程度となる様です。

 

12月〜2月の納期の球根が必要な方(特に透かし百合/L.A)はくれぐれも注文作業・納期指示作業を行ってください。例年以上に入荷が不安定となる事が予測されます。(納期指示に間に合わない。)

よろしくお願いします。

 

 

 為替管理状況

 その後の受発注が大きく進んでこない為、円高レートでの為替確保ができていません。

 

 当社受発注状況  31,500,000球発注/30,300,000球受注  前年比▲17.8%/▲20.9%

 

 1016日までの受注分は、1EURO=\150.0-とさせていただきます。

 1017日以降ご案内レートは、1EURO=\145.0/150.0-とさせていただいております。

 正式なレート決定は1210日前後とさせていただきます。

 

 よろしくお願いいたします。

 

詳細はお問い合わせ下さい。

                               森山 隆