平成20530

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球根情勢報告

 

 

2008年産南半球産百合球根在庫表送付にあたり

 

 

平素よりお引き立ていただき誠にありがとうございます。

 

08年産南半球産百合球根在庫表をお送りいたします。

 

 南半球産百合球根の情勢報告をするのは、H20327日以来約2ヶ月ぶりとなります。

 

最新の情勢をお繋ぎします。よろしくご確認下さい。

 

 

日本の南半球産百合球根確保状況

 

07年産

07820日調査時点(11社の輸出業社から聞き取り全社より解答)

 

NZ

 

CH

 

合計

 

AH/LA

1,159,275

142,900

1,302,175

OH/OT

16,819,790

7,634,585

24,454,375

 

17,979,065

7,777,485

25,756,550

 

 

 

 

 

 

 

植物防疫統計

18,021,255

7,314,765

25,336,020

(植物防疫統計は系統別分類は無い)

誤差率0.2

 

誤差率5.9

 

誤差率1.6

 

 

 

 

 

 

 

 

08年産

08529日調査時点(12社の輸出業社から聞き取り全社より解答)

*今後発注ピーク期となる7月上旬、掘り取り調整欠品処理終了予定の8月下旬に調査予定)

 

NZ

 

CH

 

合計

 

AH/LA

2,536,000

609,700

3,145,700

OH/OT

13,725,525

8,995,250

22,720,775

 

16,261,525

9,604,950

25,866,475

 

 1AH/LA百合が、約1,3000,000/3,150,000球と増加(242%)

 2OH/OT百合は、約24,400,000/22,700,000球とやや控え気味(94%)

 

 

OH/OT百合球根を前年比94%確保している国は世界中で日本だけです。

前回225日調査時より、約10%確保率が増加しています。

私見ですが、日本全体で、これ以上の確保率増加は、行なうべきではないと考えています。

 

今シーズンの切花販売結果と農家の収益、日本の切花市場の低迷等、合わせれば増加しないほうが賢明だと思います。

 

現在日本国内には推定1,500,0002,000,000球の未販売在庫が輸入業社レベルで確保されていると思います。今後、欠品等の発生も考えられますが、12/5月の6ヶ月間にオリエンタル系切花が5%〜10%くらい減少しても切花市場に大きな品淡感が出る事は考えにくいです。

 

07年産の入荷量、24,500,000球という数字はとても過剰だったと思えませんが、昨年の3/4月とはまったく逆の相場展開となりました。30協力市場のデータからいけば、ある程度予測はできていましたが…。(できれば品淡感が起きてほしい。農家の為/花屋さんの為。過剰な流通は、誰の利益にもならない。)

 

*球根は早期に確保すべき、という考えを崩さない日本は、流石だと思います。

 

*ようやく他国も仕入を開始したようです。(南アメリカ、アメリカ、台湾など)

 

07年オランダ産百合球根AH/LAは世界的に過剰感がありますが、07年産オランダ産OH/OTにはそれがありません。台湾/中国などは、「安く」買おうと「待ち」続けましたが、重要な輸入期を向かえていますので、これより待てません。ようやく「07年産オリエンタルは不足気味になった」、という雰囲気が出てきたようです。(世界市場レベル)

それらの情報/状勢からようやく08年産南半球産の取り引きが各国でも開始されたようです。

 

*他国のマーケットも状況は厳しいだろうと思いますが、もう少し「球根農家の事も考えてあげたらいいのに」と思います。(むやみに増やした球根農家の責任も重いのですが…)

 

 

07年産と08年産の生産国別入荷割合を比較してみると、若干変化している様です。

 

 

 

 

 

 

 

NZ

 

CH

 

 

07年産AH/LA

89.0

11.0

 

08年産AH/LA

80.6

19.4

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

07年産OH/OT

68.8

31.2

 

08年産OH/OT

60.4

39.6

 

 

 

 

CH産の発注確保数が、昨年の入荷実績を超えています。

07年産の成績が良かったこと、日本向け品種が増加してきたことが影響していると思います。

 

NZ産のOH/OT系発注確保数が、昨年比81.6%とかなり減少しています。

07年産の成績が悪かったことだけが原因ではありません。

実際、日本向けに輸出される品種/サイズの生産量が大幅に減少しているのが、一番の理由のようです。

CH産が増えている理由とも言えます。)

 

*東日本側のオリエンタル切花生産が減れば、当然需要はNZ産から→CH産に移行する。(CH産でも良くなる。)

 

*AH/LA系は大幅に増加していますが、特に心配する必要は無いと考えられます。埼玉県深谷地区の切花農家の動きが全国平均だとしたら(もしかしたら、他産地よりもやや動きが早いかもしれませんが)07年産抑制球の使用数を減らして、8月中旬出庫作型から南半球産を使っていきます。(画期的な品質改善+コスト削減)

元々、AH/LAはオランダ産抑制球を12/1月まで使っていた分を減らして、南半球産に変更しただけですから、07年産オランダ産百合球根の輸入状況(4月末日現在約8,600,000球減少。前年比8.8%減少。)から、絶対流通本数は減っても、増えることは無いと考えられるからです。

 

 

 

 

  作況について        来月から調査に入ります。

  NZ産は「大球が出ない」。OH/OT系の20/+22/+は過剰感が出てこない、という分析を始めた輸出業社がいます。AH/LAのうち、R.トリニティの掘り取りがもう少しで終了します。13/1414/16サイズの大量欠品予測となっています。(すみません。07年産オランダ産抑制球確保を進めておきます。)

  続いて、カプレット、セベコデジールの順に掘り取りが進んでいきます。

  

  CH産については情報がほとんど入ってきません。(そっとしておいてほしい。あまり刺激したくない。)

暫らくお待ち下さい。

 

  為替管理について

 為替予約総額/総仕入予想額   約1,3000,000EURO/2,000,000EURO 確保済み

 

 今回の在庫表は1EURO\150.0/\151.0-で計算しておりますが、\151.0-以下はほぼ可能な状況です。

 \140.0-代は少し難しいです。

 

 以上 情勢報告でした。

 

詳細はお問い合わせ下さい。

                                森山 隆