平成19822

お客様各位

株 式 会 社  山 喜 農 園

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球根情勢報告

 

 

07年産南半球産百合球根在庫表送付にあたり

 

 

平素よりお引き立ていただき誠にありがとうございます。

 毎年8月恒例行事となっております南半球産百合球根の欠品報告ですが、今年は異変が起きています。

 

 今年は06年産オランダ産百合球根輸入事故が多発してしまった為、南半球の変更が目立たないくらいの欠品案内を06年産オランダ産で実行することになりました。

 

 透かし、L.A、鉄砲百合、O.T,O.H,全種目が対照となり、合計で874,305球が廃棄処分となりました。

 

 事故の原因はほぼ解明できており、事態は終息の方向に向かっております。来年以降同様の問題を発生させない様船会社とも確認が取れております。

 

 詳細は次回の全体の「球根情勢報告」の際に詳しくご報告いたします。

 対照となったお客様には大変ご迷惑をおかけ致しました。誠に申し訳ありませんでした。

 

 

 さて南半球産の流通状況ですが

   817日現在 11件の輸出業社からの聞き取り調査によると

   日本は約 25,856,550球の球根を確保しているようです。

 

 内訳は

   N.Z産  17,979,065球 70%   前回7/10調査時点  17,535,000

   C.H産   7,777,485 30%   前回7/10調査時点   9,046,100

25,756,550                                26,581,100

 

  前回調査時点よりN.Z産は2.5%増加

          C.H産は14.0%減少となっております。

  全体で発注ピーク時より3.1%の減少となっているようです。

 

 

 今回新たに追加調査したところ、オリエンタル系で24,454,375

L.Aすかし百合系で1,302,175球ということがわかりました。

 

  南半球産輸入量の推移

03  12,082,000

04  16,079,000

05  20,289,000

06  22,083,000

07  25,756,550球  (818日現在。今後若干の増減有るがほぼ計数終了)

 

 

 当社の状況は

   N.Z産  5,007,250球 75%   前回7/10調査時点 4,892,075

   C.H産  1,636,700 25%   前回7/10調査時点 1,885,875

6,643,950球 100%            6,777,950

 

 

 前回調査時点よりN.Z 2.4%増加

         C.H13.0%減少

  全体の欠品率は 2%弱となっています。

 当社及び日本全体でも南半球産が隔離免除となり、日本に輸出されるようになってから最も少ない欠品率となります。

 

 

 N.Z産、C.H産ともに定植後の気象推移からいけば作況についてはほぼ予想通りの結果となったようです。(良いにつけ悪いにつけ)

 

 

 C.HPUGSコード販売分のサザンバルブ社産Vdb社取り扱いの欠品率が特に大きなものとなりました。(▲19.7%減少。)この地域の球根は春〜秋まで低温傾向が続いており、球根肥大が悪かったのですが「球根の力」についてもやや心配しています。

 

 

 オランダにおけるオリエンタル系球根栽培の歴史がすでにその事を証明していますが、どんな年になったとしてもやはりオリエンタル系は「やや暖かめの気象条件」の方が作況も品質も安定している様です。(暖かすぎはだめですが)

 

 

 06年産オランダ産欠品に伴う代替需要及び南半球産の若干の欠品等が重なり、在庫球数は残り約138,100球となっております。(輸入予定量の約2.1%)有望品種の在庫もそれなりに作ることが出来ました。

 

 輸出業社ではN.Z産ソルボンヌ、シベリア、カサブランカ、マルコポーロなどで在庫があるようです。(やや過剰気味)

       C.H産ではソルボンヌ、マルコポーロなどに在庫があるようです。(過剰感は無い)

 

 昨年は913日よりルレーブ、ソルボンヌ、コンカドール、シベリア、リアルト等の納品を開始して、20日過ぎからの定植を実行しました。全般的にはうまくいきましたが、シベリアだけはやや休眠打破が完全とはいえないという結果が出ております。(埼玉県深谷地区−日本一暑い熊谷市のとなり)

 

 

 

 本年は品種と納品先産地の気象条件等を勘案して8月末より納品を開始する予定です。L.A主力(第一便は8/11港着)

 

 

 06年産欠品というアクシデントのせいですが、南半球産球根の早い作型がどこまで前進可能か確認する事ができる年となりそうです。

 

 

 

 

 

 為替管理について

 お盆前から予測していなかった円高が急速に進んでいます。(817日 1EURO=\154.34-

 当社の管理状況は、このことを予測していなかった為あまり良い出来となっていません。

  ・06年産オランダ産百合球根  1EURO=\142.5\155.0を適応。

810日現在\19,838,000-の差損が発生することが決定している。

07年産フリージア       いったん1EURO=\164.0で計算したが修正し、1EURO=\155.0で計算しなおし決定する。

06年産抑制アイリス     1EURO=\158.0決定。

07年産チューリップ      1EURO=\155.0決定。

07年産南半球産百合球根 一旦1EURO=\155.5で決定したが修正し、1EURO=\155.0で計算しなおし決定する。(現在までに99.9%為替管理が終了している為これより下れない)

07年産オランダ産百合球根  1EURO=\157.0\162.0でご案内していましたが、次回より\153.0\156.0以下で計算して価格案内いたします。(すでに受注分含めて)

                現在までに約2,700,000EURO\155.25-で確保されています。

為替レート決定は23段構えで9月末、12月上旬、1月以降で随時決定する予定です。

 

以上

 

詳細はお問い合わせ下さい。

(株)山喜農園

                               森山 隆