平成17年1月20

お客様各位

株 式 会 社   山 喜 農 園

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05年産オランダ産チューリップ超促成作型用球根価格表送付について

 

 

 

 平素よりお引き立ていただきありがとうございます。

 

 

 05年産オランダ産チューリップ超促成作型用球根価格表送付を送付いたします。よろしくご確認ください。

 

 

 

流通情勢

 

・植付けコンディション

良好。秋の降雨量が多かったため、土壌はやや荒いです。

 

・種球品質

04年産の開花球同様、フザリウムが少なかったので品質は良いです(青カビ等の問題とは違います)。

 

・生育状況

植付けから今に至るまで暖かい年となっているようです。既に水仙が咲き始めた地域があるそうです。

 

・栽培面積

大きな減少となっていないですが、砂丘地産は減少傾向。日本向けロット番号取得をする栽培面積は減少傾向(かなり強く)。

 

 一昔前は日本向けロット番号を取得した畑の球根は高く売れました。そのため、ロット番号取得を一生懸命行なっていましたが、近年はドライセールを中心に日本向け価格も国際流通レベルにまで下がり、球根栽培農家にとって厳格な管理をする意味が薄れつつあるようです。営利栽培用球根にとっては価格も大事ですが品質はさらに大事ですので、この状況には困惑しています。

 

 日本の営利栽培家用球根供給業者であるバンザンテン社,ヤンデヴィット社,ハークマン社,オーニングス社(以上、取引有り),デロイター社(取引無し)の上位5社で約7383%のシェアとなっているようですが、この状況では輸入業者以上に厳しい仕入をオランダ球根農家から行わなければならないようです(品質の良い球根を仕入れたい。そうでない他の球根が安すぎて価格ギャップが大きい。しかし、他業者の安い見積りが出ることを考えると、お客様の理解が得られるかどうか不安)。

 

 

・ヨーロッパ切花価格

高からず安からずといった情勢

 

・品種品揃え

  (各社超促用)

各社ともやや傾向は違うが、大量生産型から少量多品種に移行中

 

 

 

・価格情勢

為替は1EURO=¥135で計算しています。昨年比では安くなっているようですが(円安にもかかわらず)、昨年末の切花価格も低迷していましたので、本当に必要な量を押さえるというやり方しかできないのではと考えます。

 

 

参考1:日本の輸入量の動き(財務省統計より)

 

 

7月〜9月 輸入量

 10月 輸入量

 11月〜 輸入量

  合 計

  02年産

 142,809,000

 39,954,000

  51,607,000

 234,370,000

  03年産

 123,464,000

 43,549,000

  44,424,000

 211,437,000

  04年産

 151,037,000

 38,951,000

   未 定

  未 定

0304増減

  +22.3

  △10.6

    ※

 

 

※未定だが11月単月だと約10%増加。全体では79月の増加が影響して大きく増加予定。

 

 

 前回の情勢報告でも報告しましたが、どうやら7〜9月に輸入されるドライセール用球根は、日本の天候不順の影響もあり過剰感があったようです。10月は主に超促用球根入荷期で、結果論ですがこれももっと減った方がよかったのかもしれません。11月以降入荷分、1月中旬〜4月切花用球根輸入量は少なくとも11月定植分は増えたようです(約10%)。12月〜1月の輸入量は未定です。

 

当社の状況

 

 

 ドライセール用

  超 促 用

 1月中旬以降切花用

  合 計

  02年産

  2,150,000

 2,900,000

  5,200,000

 10,250,000

  03年産

   150,000

 2,700,000

  4,950,000

 7,800,000

  04年産

   450,000

 1,950,000

  5,050,000

 7,450,000

0304増減

    300

  △28

    +2%

 

 

 日本全体での超促用球根の減少率と比べると、当社取扱い減少率は大きかったようです。全国レベルでどれほど減少すれば切花価格が利益の出る水準に回復するのか、よく見えてきません。

 

参考2:

 

 04年産百合球根の流通状況は、流通後半の価格高騰と品不足という結果となるようです。05年産超促用チューリップについては、最大供給者であるバンザンテン社取り扱い分は20%ほどの面積減少となっています。厳しい情勢ですが必要な品種/サイズは早めに確保してください。

 

 

 よろしくお願いします。

 

森山 隆