平成14年６月10日

お客様各位

株 式 会 社　　　　山 喜 農 園

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球根情勢報告

オランダ産アイリス

2001年産（2002年６月〜７月納品予定抑制作型）

　第１便が到着しました。ブルーマジックジャンボに腐敗率の高いロットがあったため、全量検査と抜き取り検査をしました。当該ロットについてはやはり多く4.9％の除去となりましたが、もう１ロットJ.W.社自社生産分については0.29％と腐敗率は低く、例年の品質といえそうです。標準球についても同様で、0.15％ほどで硬くて良い球根のようです。ただ、昨年の球根肥培環境から決してパワフルな球根とはいえないと思いますので、使用される方は気をつけていただきたいと思います。無理な環境作型はできるだけ避けていただきたいというのが本音です（涼しい環境で育っているので力が無い・熟成がよくない）。

2002年産（2002年８月以降納品予定促成使用及び養成球など）

　栽培環境も良く順調に生育中です。

N.Z.産チューリップ

2002年産　１月掘り球根

　合計23,000球試験導入しました。品種はイルデフランス，キースネリス，リーンファンダマーク，アドレム，アンジェリケです。５月最終週に入荷して６月第１週に植え込み、10月〜11月開花予定です。着荷状態は、掘り取り後時間がかなり経過しているので若干心配していましたが、「まあまあ」のようでした。

　結果はまた後日ご報告いたします。

2003年産　2002年12月〜03年２月掘り球根

　作付け状況、供給可能性、わかり次第後ご報告いたします。

オランダ産チューリップ

2002年産　2002年６月〜７月堀り　02年10月〜03年１月納品予定分

　超促用球根の作況予測は、全体としては良好です。既にプラスチック栽培球の掘り取りが始まっていますが、カイゼリンマリアテレジア，ゴールデンアペルドーン，ベンバンザンテン，クリスマスドリーム，マーベル，ホワイトマーベル，フリゾ，リーンファンダマークが掘り取られています。作はまあまあのようです。

　ブレンダは作況が悪いようです。

　まだ掘り取られていませんがアンジェリケ，フレミング，バレリーナ，ピンクダイヤモンドなど、品質は良いようです。ただし、アンジェリケの肥大はあまり良くないようです。V.Z.・J.W.社・H.M.社ともコンディションは変わらないようです。H.M.社アプリコットとアンジェリケに「オーガスタディジーズ」が確認されているようです。

　４月までは非常に暖かく順調だったわけですが、５月以降かなり涼しくなっています。早生系の品種は芽形成も順調ですが、晩生系は若干遅れる模様です。５月・６月の気温が大きく振れなかったために、樹木の年輪が均一であれば木が硬くなるように、急激な肥大がなかった分、球根は非常に硬く締まっているようです。掘り取り後球根が痩せることがほとんどないようで、充実度も高いようです。

　標準球についてはまだ多くコメントできませんが、ほぼ超促球に準じた状況となっているようです。作況は良いという意見が多いようですが、作場ごとに違うようです。中部地区（約4,000ha）については、昨年よりも10％くらいの作況減となっているようです。

　販売状況は世界的に良くなく、当社においては前年比約80％程度になっておりますが、全国的、または世界的に似かよった状況となっているようです（取引先上位20件についてはほとんど減っていない）。

　当年の当社総取り扱い数はほぼ横這いとなる予定ですが、量販向け球根取り扱い球数が増加予定ですので、切花用はやや減少となるようです。球根流通状況が悪いため作況不良による不足感はおきず、球根価格は下がることが見込まれています。今月から来月始めには冷蔵入荷計画を立て始めます。切花用についてはそろそろ受注終了期を迎えてきます。未決定の方が居られましたら、方針決定いただきますようよろしくお願いします。